4 使用上の注意の改訂について(その108)
医薬品等安全性情報No.147掲載分以降に改訂を指導した使用上の注意について,改訂
内容,主な該当商品名,参考文献等をお知らせいたします。
1〈アルドース還元酵素阻害剤〉エパルレスタット
[販売名] キネダック(小野)
[副作用(重大な副作用]
肝機能障害:黄疸,著しいGOT・GPTの上昇等を伴う肝機能障害(0.04%)があ
らわれることがあるので,観察を十分行い,このような場合は投与を中止し適
切な処置を行うこと。
2〈ワクチン類〉乾燥弱毒生風しんワクチン,乾燥弱毒生麻しんワクチン,乾燥弱毒生
おたふくかぜワクチン,沈降精製百日せきジフテリア破傷風混合ワクチン
[販売名]乾燥弱毒生風しんワクチン(化血研)他,乾燥弱毒生麻しんワクチン(武田)
他,乾燥弱毒生おたふくかぜワクチン(北里研)他,沈降精製百日せきジフ
テリア破傷風混合ワクチン(阪大微研)他
[副反応]
まれに(100万人接種あたり1人程度)急性血小板減少性紫斑病があらわれる
ことがある。通常,接種後数日から3週ごろに紫斑,鼻出血,口腔粘膜出血
等があらわれる。本症が疑われる場合には,血液検査等の観察を十分に行い,
適切な処置を行うこと。
〈参考〉 企業報告
3〈切迫流・早産治療剤〉塩酸リトドリン
[販売名]ウテメリン(キッセイ)他
[慎重投与]
筋緊張性(強直性)ジストロフィー等の筋疾患又はその既往歴のある患者
[横紋筋融解症があらわれることがある。]
[副作用(重大な副作用)]
横紋筋融解症:筋肉痛,脱力感,CPK上昇,血中及び尿中ミオグロビン上昇を特
徴とする横紋筋融解症があらわれることがあるので,このような場合には直ち
に投薬を中止し,適切な処置を行うこと。
4〈ベンゾジアゼピン系催眠鎮静剤〉塩酸フルラゼパム
[販売名]ダルメート(ロシュ)他
[禁忌]
リトナビルを投与中の患者本剤の成分又はベンゾジアゼピン系化合物に対し過
敏症の既往歴のある患者
[相互作用(併用しないこと)]
リトナビル[リトナビルのチトクロームP450に対する競合的阻害作用により,
併用した場合,本剤の血中濃度が大幅に上昇し,過度の鎮静や呼吸抑制を起こ
すおそれがある。]
5〈ベンゾジアゼピン系催眠鎮静剤〉ロフラゼプ酸エチル
[販売名]メイラックス(明治製菓)他
[禁忌]
ベンゾジアゼピン系化合物に対して過敏症の既往歴のある患者
[慎重投与]
中等度又は重篤な呼吸不全のある患者[症状が悪化するおそれがある。]
[副作用(重大な副作用)]
呼吸機能が高度に低下している患者に投与した場合,呼吸抑制(0.1%未満)が
あらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投
与を中止し,適切な処置を行うこと。
〈参考〉企業報告
6〈ベンゾジアゼピン系催眠鎮静剤〉アルプラゾラム,トリアゾラム
[販売名]コンスタン(武田)他,ハルシオン(住友製薬)他
[禁忌]
HIVプロテアーゼ阻害剤(インジナビル,リトナビル等)を投与中の患者
[相互作用(併用しないこと)]
HIVプロテアーゼ阻害剤(インジナビル,リトナビル等)[インジナビル,リト
ナビル等のチトクロームP450に対する競合的阻害作用により,併用した場合,
本剤の血中濃度が大幅に上昇し,過度の鎮静や呼吸抑制を起こすおそれがある。]
7〈ベンゾジアゼピン系催眠鎮静剤〉
エスタゾラム,クロラゼプ酸二カリウム,ジアゼパム,フルラゼパム,ミダゾラム
[販売名]ユーロジン(武田),メンドン(大日本),セルシン(武田)他,インスミ
ン(杏林),ドルミカム(ロシュ)
[禁忌]
リトナビルを投与中の患者
[相互作用(併用しないこと)]
リトナビル[リトナビルのチトクロームP450に対する競合的阻害作用により,
併用した場合,本剤の血中濃度が大幅に上昇し,過度の鎮静や呼吸抑制を起こ
すおそれがある。]
8〈抗てんかん剤〉カルバマゼピン
[販売名]テグレトール(チバガイギー)他
[相互作用(併用に注意すること)]
リトナビル[本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。]サキナビル[サキナ
ビルの作用を減弱させることがある。]
9〈抗てんかん剤〉バルプロ酸ナトリウム
[販売名]デパケン(協和醗酵)他
[副作用(重大な副作用)]
脳の萎縮,痴呆様症状(健忘,見当識障害,言語障害,寡動,知能低下,感情
鈍麻等),パーキンソン様症状(静止時振戦,硬直,姿勢・歩行異常等)があ
らわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与
を中止し,適切な処置を行うこと。
なお,これらの症状が発現した例では中止により,ほとんどが1〜2ヵ月で回
復している。
[その他] (削除)
[妊婦,産婦,授乳婦等への投与]
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には,治療上の有益性が危険性を上回
ると判断される場合にのみ投与すること。[二分脊椎児を出産した母親の中に,
本剤の成分を妊娠初期に投与された例が対照群より多いとの疫学的調査報告が
あり,また,本剤の成分を投与された母親に,心室中隔欠損等の心奇形や多指
症,口蓋裂等の外表奇形,その他の奇形の報告がある。また,特有の顔貌(前
頭部突出,両眼離開,鼻根偏平,浅く長い人中溝,薄い口唇等)を有する児を
出産したとする報告がみられる。]
〈参考〉Neurology, 47:626 (1996)
企業報告
10〈抗てんかん剤〉フェニトイン,フェニトインナトリウム
[販売名]アレビアチン(大日本)他
[相互作用(併用に注意すること)]
臭化ベクロニウム[本剤を長期前投与した場合,臭化ベクロニウムの筋弛緩作
用が減弱されることがある。]
〈参考〉長田理他:Pharmacoanesthesiology, 9:90(1996)
高田文行他:第43回日本麻酔学会総会講演要旨集:178(1996)
11〈抗てんかん剤〉
フェニトイン・フェノバルビタール,フェニトイン・フェノバルビタール・安息香
酸ナトリウムカフェイン
[販売名]複合アレビアチン(大日本),ヒダントール(藤永)
[相互作用(併用に注意すること)]
臭化ベクロニウム[フェニトインを長期前投与した場合,臭化ベクロニウムの
筋弛緩作用が減弱されることがある。]
〈参考〉長田理他:Pharmacoanesthesiology, 9:90(1996)
高田文行他:第43回日本麻酔学会総会講演要旨集:178(1996)
12〈非ステロイド性消炎鎮痛剤〉エトドラク
[販売名]ハイペン(日本新薬)他
[禁忌]
消化性潰瘍のある患者(ただし,「慎重投与」の項参照)
[慎重投与]
非ステロイド性消炎鎮痛剤の長期投与による消化性潰瘍のある患者で,本剤の
長期投与が必要であり,かつミソプロストールによる治療が行われている患者
(ミソプロストールは非ステロイド性消炎鎮痛剤により生じた消化性潰瘍を効
能・効果としているが,ミソプロストールによる治療に抵抗性を示す消化性潰
瘍もあるので,本剤を継続投与する場合には,十分経過を観察し,慎重に投与
すること。)
[副作用(重大な副作用)]
消化性潰瘍(穿孔を伴うことがある):消化性潰瘍(0.1%未満)があらわれる
ことがあり,また,穿孔に至る場合もあるので,異常(胃痛,嘔吐,吐血,下
血等を伴う胃腸出血)が認められた場合には観察を十分に行い,必要に応じて
減量,休薬,投与中止等の適切な処置を行うこと。
汎血球減少症:汎血球減少症(頻度不明)があらわれることがあるので異常が
認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。
[副作用(その他の副作用)]
精神神経系:めまい,しびれ,頭痛,眠気等
血液:貧血,白血球減少,血小板減少等
その他:浮腫,発熱,胸痛,発赤,ほてり,倦怠感,目のかすみ等
[過量投与]
本剤は過量投与に関する情報が少なく,典型的な臨床症状は確立していない。
非ステロイド性消炎鎮痛剤の過量投与時の一般的な徴候・症状,処置は次のと
おりである。
徴候・症状:嗜眠,傾眠,悪心・嘔吐,心窩部痛
処置:催吐,活性炭投与,浸透圧性下剤投与
本剤は蛋白結合率が高いため,強制利尿,血液透析等はそれほど有用ではない
と考えられる。
[その他の注意]
国内において1日600mgを超える用量での安全性は確立していない(使用経験が
少ない)。
〈参考〉企業報告
13〈非ステロイド性消炎鎮痛剤〉ナプロキセン
[販売名]
ナイキサン(田辺)他
[禁忌]
消化性潰瘍のある患者(ただし,「慎重投与」の項参照)
[慎重投与]
非ステロイド性消炎鎮痛剤の長期投与による消化性潰瘍のある患者で,本剤
の長期投与が必要であり,かつミソプロストールによる治療が行われている
患者[ミソプロストールは非ステロイド性消炎鎮痛剤により生じた消化性潰
瘍を効能・効果としているが,ミソプロストールによる治療に抵抗性を示す
消化性潰瘍もあるので,本剤を継続投与する場合には,十分経過を観察し,
慎重に投与すること。]
[相互作用(併用注意)]
降圧剤(β遮断剤,利尿剤,ACE阻害剤等)[降圧作用及び利尿作用が低下する
ことがある。併用する場合には,定期的に血圧を測定し,用量について注意す
る。]
(サルファ剤(スルファチアジン)[血漿蛋白との結合率が高く,本剤併用に
より蛋白結合部位での置換が起こり,作用を増強するおそれがあるので用量を
調節するなど注意すること。]
ループ利尿薬(フロセミド,ピレタニド)及びチアジド系利尿薬(ヒドロクロ
ロチアジド)[血管拡張・降圧系作用をもつPG合成を阻害するため,これらの
薬剤の利尿効果を減弱するとの報告がある。]を削除)
〈参考〉企業報告
14〈非ステロイド性消炎鎮痛剤〉ピロキシカム(経口剤,坐剤)
[販売名]フェルデン(ファイザー)他
[禁忌]
リトナビルを投与中の患者消化性潰瘍のある患者(ただし,「慎重投与」の項
参照)
[慎重投与]
非ステロイド性消炎鎮痛剤の長期投与による消化性潰瘍のある患者で,本剤の
長期投与が必要であり,かつミソプロストールによる治療が行われている患者
[ミソプロストールは非ステロイド性消炎鎮痛剤により生じた消化性潰瘍を効
能・効果としているが,ミソプロストールによる治療に抵抗性を示す消化性潰
瘍もあるので,本剤を継続投与する場合には,十分経過を観察し,慎重に投与
すること。]
[相互作用(併用しないこと)]
リトナビル[リトナビルのチトクロームP450に対する競合的阻害作用により,
併用した場合,本剤の血中濃度が大幅に上昇し,不整脈,血液障害,痙攣等の
重篤な副作用を起こすおそれがある。]
〈参考〉企業報告
15〈非ステロイド性消炎鎮痛剤〉プラノプロフェン(錠剤,カプセル剤)
[販売名]ニフラン(吉富)他
[禁忌]
消化性潰瘍のある患者(ただし,「慎重投与」の項参照)
[慎重投与]
非ステロイド性消炎鎮痛剤の長期投与による消化性潰瘍のある患者で,本剤の
長期投与が必要であり,かつミソプロストールによる治療が行われている患者
(ミソプロストールは非ステロイド性消炎鎮痛剤により生じた消化性潰瘍を効
能・効果としているが,ミソプロストールによる治療に抵抗性を示す消化性潰
瘍もあるので,本剤を継続投与する場合には,十分経過を観察し,慎重に投与
すること。)
SLE(全身性エリテマトーデス),潰瘍性大腸炎,クローン病の患者[これらの
疾患を悪化させるおそれがある。]
[相互作用(併用注意)]
スルホニル尿素系血糖降下剤(トルブタミド等)[血糖降下作用を増強するこ
とがあるので,減量するなど慎重に投与すること。]
チアジド系利尿薬(ヒドロクロロチアジド等),フロセミド[利尿降圧作用が
減弱することがある。]
[副作用(重大な副作用)]
ショック,アナフィラキシー様症状(頻度不明):ショック(胸内苦悶,呼吸
困難,冷汗,血圧低下,頻脈等),アナフィラキシー様症状(発疹,喉頭浮腫,
呼吸困難等)があらわれることがあるので,観察を十分に行い,これらの症状
があらわれた場合には,直ちに投与を中止し,適切な処置を行うこと。
急性腎不全,ネフローゼ症候群(頻度不明):このような副作用があらわれる
ことがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,
適切な処置を行うこと。
〈参考〉企業報告
16〈非ステロイド性消炎鎮痛剤〉プラノプロフェン(シロップ剤)
[販売名]ニフランシロップ(同仁)他
[慎重投与]
SLE(全身性エリテマトーデス),潰瘍性大腸炎,クローン病の患者[これらの
疾患を悪化させるおそれがある。]
[相互作用(併用注意)]
スルホニル尿素系血糖降下剤(トルブタミド等)[血糖降下作用を増強するこ
とがあるので,減量するなど慎重に投与すること。]チアジド系利尿薬(ヒド
ロクロロチアジド等),フロセミド[利尿降圧作用が減弱することがある。]
[副作用(重大な副作用)]
ショック,アナフィラキシー様症状(頻度不明):ショック(胸内苦悶,呼吸
困難,冷汗,血圧低下,頻脈等),アナフィラキシー様症状(発疹,喉頭浮腫,
呼吸困難等)があらわれることがあるので,観察を十分に行い,これらの症状
があらわれた場合には,直ちに投与を中止し,適切な処置を行うこと。
急性腎不全,ネフローゼ症候群(頻度不明):このような副作用があらわれる
ことがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,
適切な処置を行うこと。
〈参考〉企業報告
17〈非ステロイド性消炎鎮痛剤〉モフェゾラク
[販売名]ジソペイン(吉富)
[副作用(重大な副作用)]
喘息発作(アスピリン喘息)(頻度不明):喘息発作を誘発することがある。
このような症状があらわれた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。
〈参考〉企業報告
18〈片頭痛治療剤〉
酒石酸エルゴタミン・無水カフェイン,酒石酸エルゴタミン・無水カフェイン・イ
ソプロピルアンチピリン
[販売名]カフェルゴット(ノバルティス)他,クリアミン(ガレン)
[禁忌]
リトナビルを投与中の患者
[相互作用(併用しないこと)]
リトナビル[エルゴタミンの血中濃度が大幅に上昇し,血管攣縮等の重篤な副
作用を起こすおそれがある。]
19〈非ステロイド性消炎鎮痛剤〉
アスピリン,アスピリン・アスコルビン酸,アスピリン・ダイアルミネート,アセ
メタシン,アルクロフェナク,アルミノプロフェン,アンピロキシカム,アンフェ
ナクナトリウム,イブプロフェン(経口剤),インドメタシン(経口剤,坐剤),
インドメタシンファルネシル,オキサプロジン,ケトフェニルブタゾン,ケトプロ
フェン(経口剤,坐剤),サザピリン,ザルトプロフェン,ジクロフェナクナトリ
ウム(経口剤,坐剤),ジフルニサル,スリンダク,チアプロフェン酸,テノキシ
カム,トルフェナム酸,トルメチンナトリウム,ナブメトン,フェノプロフェンカ
ルシウム,フェンブフェン,フルフェナム酸,フルフェナム酸アルミニウム,フル
ルビプロフェン(経口剤),フロクタフェニン,マレイン酸プログルメタシン,メ
フェナム酸(シロップ剤を除く),ロキソプロフェンナトリウム
[販売名]アスピリン「ホエイ」(アストラ)他,E・A・C(富山),バファリン(ライオ
ン)他,ランツジールコーワ(興和)他,ラスカージン(寿),ミナルフェン
(富士レビオ)他,フルカム(ファイザー),フェナゾックス(明治製菓),
ブルフェン(科研)他,インダシン(萬有)他,インフリー(エーザイ),ア
ルボ(大正製薬)他,ケタゾン(協和醗酵)他,メナミン(ローヌ・プーラン
ローラー)他,サリナ(日本化薬),ソレトン(ケミファ)他,ボルタレン
(チバガイギー)他,ドロビッド(萬有)他,クリノリル(萬有)他,スルガ
ム(ヘキスト・マリオン・ルセル)他,チルコチル(ロシュ)他,クロタム
(東菱),トレクチン(大日本),レリフェン(三和化学),フェノプロン
(山之内),ナパノール(レダリー)他,アンサチン(小野)他,オパイリン
(大正製薬)他,フロベン(科研)他,イダロン(ヘキスト・マリオン・ルセ
ル),ミリダシン(大鵬薬品),ポンタール(三共)他,ロキソニン(三共)
他
[禁忌]
消化性潰瘍のある患者(ただし,「慎重投与」の項参照)
[慎重投与]
非ステロイド性消炎鎮痛剤の長期投与による消化性潰瘍のある患者で,本剤の
長期投与が必要であり,かつミソプロストールによる治療が行われている患者
[ミソプロストールは非ステロイド性消炎鎮痛剤により生じた消化性潰瘍を効
能・効果としているが,ミソプロストールによる治療に抵抗性を示す消化性潰
瘍もあるので,本剤を継続投与する場合には,十分経過を観察し,慎重に投与
すること。]
〈参考〉企業報告
20〈抗パーキンソン剤,Ca拮抗剤,糖質副腎皮質ホルモン製剤〉
塩酸ジルチアゼム,デキサメタゾン(経口剤),酢酸デキサメタゾン(注射剤),
パルミチン酸デキサメタゾン,メタスルホ安息香酸デキサメタゾンナトリウム(注
射剤),リン酸デキサメタゾンナトリウム(注射剤),塩酸ニカルジピン,ニソル
ジピン,ニトレンジピン,ニフェジピン,フェロジピン,メシル酸ブロモクリプチ
ン
[販売名]ヘルベッサー(田辺)他,デカドロン(萬有)他,デカドロンA(萬有),リ
メタゾン(ミドリ十字),セルフチゾン(昭和薬化)他,デカドロン(萬有)
他,ペルジピン(山之内)他,バイミカード(バイエル),バイロテンシン
(吉富)他,アダラート(バイエル)他,ムノバール(ヘキスト・マリオン・
ルセル)他,パーロデル(ノバルティス)他
[相互作用(併用に注意すること)]
HIVプロテアーゼ阻害剤(サキナビル,リトナビル等)[本剤のAUCが上昇する
ことが予想される。]
21〈精神神経用剤,不整脈用剤,ベンザミド系消化管運動賦活調整剤〉
硫酸キニジン,シサプリド,ピモジド,酢酸フレカイニド,塩酸プロパフェノン,
塩酸ベプリジル
[販売名]硫酸キニジン(メルクホエイ)他,アセナリン(ヤンセン協和)他,オーラ
ップ(藤沢),タンボコール(エーザイ),プロノン(山之内)他,ベプリコ
ール(オルガノン)
[禁忌]
リトナビルを投与中の患者
[相互作用(併用しないこと)]
リトナビル[リトナビルのチトクロームP450に対する競合的阻害作用により,
併用した場合,本剤の血中濃度が大幅に上昇し,不整脈,血液障害,痙攣等の
重篤な副作用を起こすおそれがある。
22〈感冒用剤〉一般用医薬品 小柴胡湯配合製剤
[販売名]小柴胡湯エキス顆粒(ツムラ)他
[服用中又は服用後は,次のことに注意すること]
本剤の服用により,まれに咳,息切れ,呼吸困難,発熱の症状があらわれるこ
とが報告されている。このような症状があらわれた場合には直ちに服用を中止
し,医師又は薬剤師に相談すること。
23〈筋緊張性疾患治療剤〉アフロクァロン
[販売名]アロフト(田辺)他
[禁忌]
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
〈参考〉企業報告
24〈強心剤〉ジゴキシン,メチルジゴキシン
[販売名]ジゴシン(中外)他,ラニラピッド(ベーリンガー・マンハイム)
[相互作用(併用に注意すること)]
本剤の作用を増強することがある。抗生物質:エリスロマイシン,クラリスロ
マイシン,テトラサイクリン,アムホテリシンB,エンビオマイシン
〈参考〉Brown. B. A. et al.:Clin. Infect. Dis., 24:92(1997)
25〈不整脈用剤〉塩酸アミオダロン
[販売名]アンカロン(大正製薬)
[禁忌]
リトナビルを投与中の患者スパルフロキサシンを投与中の患者[QT延長,心室
性不整脈を起こすおそれがある。]
[相互作用(併用しないこと)]
リトナビル[リトナビルのチトクロームP450に対する競合的阻害作用により,
併用した場合,本剤の血中濃度が大幅に上昇し,不整脈,血液障害,痙攣等の
重篤な副作用を起こすおそれがある。]
[副作用(重大な副作用)]
既存の不整脈の重度の悪化,Torsades de pointes,心不全,徐脈,完全房室ブ
ロック,血圧低下:既存の不整脈を重度に悪化させる(3.0%)ことがあるほか,
Torsades de pointes(0.6%),心不全(0.2%),徐脈(2.8%),完全房室
ブロック(0.4%)及び血圧低下(1.0%)があらわれることがある。定期的に
心電図検査等を行い,異常が認められた場合は,投与を中止する等の適切な処
置を行うこと。
〈参考〉企業報告
26〈不整脈用剤,Ca拮抗剤,高脂血症用剤,免疫抑制剤,抗エストロゲン剤,マクロライ
ド系抗生物質,抗原虫剤,麻酔用ピペリジン系鎮痛剤〉
エリスロマイシンとその塩類,エステル類(眼科用剤,外皮用剤を除く)エチル炭
酸キニーネ,塩酸キニーネ,硫酸キニーネ,クラリスロマイシン,シクロスポリン,
シンバスタチン,タクロリムス水和物,クエン酸タモキシフェン,クエン酸フェン
タニル,クエン酸フェンタニル・ドロペリドール,塩酸ベラパミル,リドカイン
(抗不整脈用)
[販売名]エリスロシン(大日本)他,エチル炭酸キニーネ(アストラ)他,塩酸キニ
ーネ(アストラ)他,硫酸キニーネ(アストラ)他,クラリス(大正製薬)他,
サンディミュン(ノバルティス),リポバス(萬有),プログラフ(藤沢),
ノルバデックス(ゼネカ)他,フェンタネスト(三共),タラモナール(三共),
ワソラン(エーザイ)他,キシロカイン(藤沢)他
[相互作用(併用に注意すること)]
リトナビル[リトナビルとの併用により,本剤のAUCが上昇することが予想され
る。]
27〈血管収縮剤〉メシル酸ジヒドロエルゴタミン
[販売名]ジヒデルゴット(チバガイギー)他
[禁忌]
リトナビルを投与中の患者
[相互作用(併用しないこと)]
リトナビル[本剤の血中濃度が大幅に上昇し,血管攣縮等の重篤な副作用を起
こすおそれがある。]
28〈Ca拮抗剤〉ベシル酸アムロジピン
[販売名]ノルバスク(ファイザー)他
[慎重投与]
重篤な腎機能障害のある患者[一般的に腎機能障害のある患者では,降圧にと
もない腎機能が低下することがある。]
[相互作用(併用に注意すること)]
リトナビル[リトナビルとの併用により,本剤のAUCが上昇することが予想され
る。]
29〈キサンチン系気管支拡張剤,卵胞ホルモン製剤〉
エチニルエストラジオール,テオフィリン及びその塩類
[販売名]プロセキソール(帝国臓器),テオロング(エーザイ)他
[相互作用(併用に注意すること)]
リトナビル[リトナビルとの併用により,本剤のAUCが減少するとの報告がある。]
30〈プロトンポンプインヒビター〉オメプラゾール
[販売名]オメプラール(アストラ)他
[副作用(重大な副作用)]
中毒性表皮壊死症(Lyell症候群),皮膚粘膜眼症候群(Stevens‐Johnson症候群)
:まれに中毒性表皮壊死症(Lyell症候群)があらわれることがあり,また,外国
において皮膚粘膜眼症候群(Stevens‐Johnson症候群)が報告されているので,
観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行う
こと。
[副作用(その他の副作用)]
消化器:ときに下痢・軟便,便秘,悪心,また,まれに嘔吐,腹部膨満感,カン
ジダ症,口渇,腹痛,口内炎があらわれることがある。
その他:ときに発熱,また,まれに浮腫,女性化乳房,脱毛,頻尿,倦怠感,味
覚異常,心悸亢進,月経異常,及びBUN,クレアチニン,尿酸,総コレステロール,
トリグリセライド,血清カリウムの上昇があらわれることがある。
〈参考〉企業報告
31〈ヒト成長ホルモン製剤〉ソマトロピン
[販売名]ノルディトロピン(ノボ・ノルディスクファーマ)他
[副作用]
筋・骨格系:関節痛・下肢痛等の成長痛,大腿骨骨頭壊死,大腿骨骨頭辷り症,
側弯症等の脊柱変形の進行,有痛性外脛骨,exostosis,踵骨骨端炎,周期性四
肢麻痺
〈参考〉企業報告
32〈ヒト成長ホルモン製剤〉ソマトロピン(骨端線閉鎖不全を伴わない慢性腎不全)
[販売名]ジェノトロピン(住友製薬)
[副作用]
筋・骨格系:関節痛・下肢痛等の成長痛,慢性腎不全に合併する骨異形成症の
進行(進行がみられた場合は適切な治療を行うこと。),大腿骨骨頭壊死,大
腿骨骨頭辷り症,側弯症等の脊柱変形の進行,有痛性外脛骨,exostosis,踵骨
骨端炎,周期性四肢麻痺
[その他の注意]
慢性腎不全の患者においては,成長ホルモン分泌不全症の患者と比較して,ヒ
ト成長ホルモン投与による頭蓋内圧亢進の発現頻度が高いとの報告がある。
〈参考〉Koller. E. A.:Pediatr. Nephrol., 11:451 (1997)
企業報告
33〈抗甲状腺剤〉プロピルチオウラシル
[販売名]プロパジール(中外)他
[禁忌]
本剤使用後肝機能が悪化した患者[本剤使用後肝機能が悪化した例で,継続投
与中,劇症肝炎が発生したことがある。]
[副作用(重大な副作用)]
間質性肺炎:発熱,咳嗽,呼吸困難,胸部X線異常を伴う間質性肺炎があらわ
れることがあるので,このような症状があらわれた場合には,投与を中止し,
副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
抗好中球細胞質抗体(ANCA)関連血管炎症候群:本剤投与中に急性進行性腎炎
症候群(初発症状:血尿,蛋白尿等)や肺出血(初発症状:感冒様症状等),
肘・膝等の関節痛,紫斑,上強膜炎等のANCA陽性血管炎症候群による障害を認
めたことがある。このような症状があらわれた場合には,直ちに投与を中止し,
副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
〈参考〉企業報告
34〈カルシウム剤〉グルコン酸カルシウム
[販売名]カルチコール(大日本)他
[禁忌]
リン酸エストラムスチンナトリウムを投与中の患者(「相互作用」の項参照)
[相互作用(併用禁忌)]
リン酸エストラムスチンナトリウム(エストラサイト,ビアセチル,プロエス
タ)[リン酸エストラムスチンナトリウムの効果が減弱するおそれがある。]
〈参考〉Gunnarsson. P. O., et al.:Eur. J. Clin. Pharmacol., 38:189 (1990)
35〈抗凝血剤〉ワルファリンカリウム
[販売名]ワーファリン(エーザイ)
[相互作用(併用に注意すること)]
リトナビル[本剤と併用した場合,本剤のAUCが上昇することが予想されるので,
プロトロンビン時間の測定等を行い,本剤の減量を考慮すること。]
36〈抗血小板剤〉塩酸チクロピジン
[販売名]パナルジン(第一製薬)他
[副作用(重大な副作用)]
下記の重大な副作用があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が
認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。
1.再生不良性貧血を含む汎血球減少症
2.赤芽球癆
3.血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)
4.血小板減少症
5.出血(脳出血,消化管出血等の重篤な出血)
6.紅皮症
〈参考〉企業報告
最上他:日本皮膚科学会誌,106(10):1321(1996)
37〈抗酒剤,抗トリコモナス剤〉ジスルフィラム,メトロニダゾール(経口剤)
[販売名]ノックビン(東京田辺),フラジール(塩野義)他
[相互作用(併用に注意すること)]
リトナビル[リトナビルはエタノール18%を含有するので,ジスルフィラム−
アルコール反応を起こすおそれがある。]
38〈骨代謝改善剤〉エチドロン酸二ナトリウム
[販売名]ダイドロネル(住友製薬)
[慎重投与]
消化性潰瘍又はその既往歴のある患者,腸炎の患者[本剤の主な副作用は消化
器系であるため,症状が悪化することがある。]
[副作用(重大な副作用)]
消化性潰瘍(0.1%未満):観察を十分に行い異常があらわれた場合には投与を中
止し,適切な処置を行うこと。
〈参考〉企業報告
39〈抗悪性腫瘍代謝拮抗剤,抗悪性腫瘍抗生物質〉
フルオロウラシル(注射剤),マイトマイシンC(注射剤)
[販売名]5‐FU(協和醗酵)他,マイトマイシン(協和醗酵)
[副作用(重大な副作用)]
肝動脈内投与において,肝・胆道障害(胆嚢炎,胆管壊死,肝実質障害等)があ
らわれることがあるので,造影等により薬剤の分布領域をよく確認すること。な
お,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。
〈参考〉企業報告
40〈ネオカルチノスタチン誘導体抗がん剤,懸濁用液〉
ジノスタチンスチマラマー,ヨード化ケシ油脂肪酸エチルエステル(懸濁用液)
[販売名]スマンクス(山之内),スマンクス動注用懸濁用液(山之内)
[警告]
警告ショック,肝不全,急性腎不全及び消化管出血・潰瘍等の重篤な副作用があ
らわれることがあるので,緊急時に十分に措置できる医療施設において,本療法
に十分な経験を持つ医師が用いること。
[重要な基本的注意]
使用にあたっては添付文書を熟読すること。
[副作用(重大な副作用)]
ショック:ショック(血圧低下,呼吸困難,全身潮紅,血管浮腫(顔面浮腫,咽
頭浮腫等),蕁麻疹等)を起こすことがあるので,観察を十分に行い,異常が認
められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。
肝膿瘍:肝膿瘍があらわれることがあるので,発熱の遷延,腹痛,右季肋部痛等
が認められた場合には,速やかに腹部超音波検査等を実施し,抗生物質の投与,
経皮経肝肝膿瘍ドレナージを行うなど適切な処置を行うこと。
肝内胆汁性嚢胞:肝内胆汁性嚢胞があらわれることがあるので,発熱の遷延,上
腹部痛等が認められた場合には,速やかに腹部超音波検査等を実施し,必要に応
じて嚢胞穿刺にて胆汁の吸入を行うなど適切な措置を行うこと。
41〈アレルギー性疾患治療剤〉アステミゾール
[販売名]ヒスマナール(持田)
[禁忌]
エリスロマイシン,イトラコナゾール,ミコナゾール,キニーネ及びHIVプロテア
ーゼ阻害剤(インジナビル,サキナビル,リトナビル等を投与中の患者(「相互
作用」の項参照)QT延長を起こしやすい患者
・低カリウム血症・低マグネシウム血症の患者
・QT延長を起こすおそれのある薬剤を投与中の患者(β遮断薬を除く抗不整脈薬,
利尿薬,向精神薬(フェノチアジン系,ブチロフェノン系,三環系・四環系抗
うつ薬等),プロブコール,シサプリド,スパルフロキサシン等)
[相互作用(併用しなこと)]
HIVプロテアーゼ阻害剤(インジナビル,サキナビル,リトナビル等)[インジナ
ビル,サキナビル,リトナビル等のチトクロームP450に対する競合的阻害作用に
より,併用した場合,本剤の血中濃度が大幅に上昇し,不整脈,血液障害,痙攣
等の重篤な副作用を起こすおそれがある。]
42〈漢方製剤〉一般用医薬品 柴胡桂枝乾姜湯
[販売名]柴胡桂枝乾姜湯エキス顆粒(壮快薬品)他
[服用中又は服用後は,次のことに注意すること]
本剤の服用により,咳,息切れ,呼吸困難,発熱,悪心・嘔吐,発疹・発赤,か
ゆみ等の症状があらわれた場合には,服用を中止し,医師又は薬剤師に相談する
こと。
43〈漢方製剤〉一般用医薬品 辛夷清肺湯
[販売名]辛夷清肺湯エキス顆粒(ウチダ和漢薬)他
[服用中又は服用後は,次のことに注意すること]
本剤の服用により,咳,息切れ,呼吸困難,発熱,食欲不振,胃部不快感等の症
状があらわれた場合には,服用を中止し,医師又は薬剤師に相談すること。
44〈漢方製剤〉一般用医薬品 小柴胡湯,柴朴湯,柴苓湯
[販売名]小柴胡湯エキス錠(鐘紡)他,柴朴湯エキス[細粒](松浦薬)他,柴苓湯
エキス散(伸和)他
[服用中又は服用後は,次のことに注意すること]
本剤の服用により,咳,息切れ,呼吸困難,発熱,発疹・発赤,かゆみ,頻尿,
排尿痛,血尿,残尿感等の症状があらわれた場合には,服用を中止し,医師又は
薬剤師に相談すること。
45〈漢方製剤〉一般用医薬品 大柴胡湯,半夏瀉心湯,清肺湯
[販売名]大柴胡湯エキス顆粒(鐘紡)他,半夏瀉心湯(東洋漢方)他,清肺湯(栃本
天海堂)他
[服用中又は服用後は,次のことに注意すること]
本剤の服用により,咳,息切れ,呼吸困難,発熱,発疹・発赤,かゆみ等の症状
があらわれた場合には,服用を中止し,医師又は薬剤師に相談すること。
46〈セフェム系抗生物質〉セフジトレンピボキシル
[販売名]メイアクト(明治製菓)
[副作用(重大な副作用)]
発熱,咳嗽,呼吸困難,胸部X線像異常,好酸球増多等を伴う間質性肺炎,PIE症
候群(0.1%未満)等があらわれることがあるので,観察を十分に行い,このよう
な症状があらわれた場合には,投与を中止し,副腎皮質ホルモン剤の投与等の適
切な処置を行うこと。
[副作用(重大な副作用:類薬)]
間質性肺炎,PIE症候群:他のセフェム系抗生物質でまれに発熱,咳嗽,呼吸困難,
胸部X線像異常,好酸球増多等を伴う間質性肺炎,PIE症候群等があらわれること
が報告されているので,観察を十分に行い,このような症状があらわれた場合に
は,投与を中止し,副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
〈参考〉企業報告
47〈ペニシリン系抗生物質〉トシル酸スルタミシリン
[販売名]ユナシン(ファイザー)
[副作用(重大な副作用)]
出血性大腸炎,偽膜性大腸炎:出血性大腸炎,偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤
な大腸炎があらわれることがあるので,腹痛,下痢があらわれた場合には直ちに
投与を中止し,適切な処置を行うこと。
48〈カルバペネム系抗生物質〉イミペネム・シラスタチンナトリウム
[販売名]チエナム(萬有)
[副作用(重大な副作用)]
気管支痙攣(頻度不明),間質性肺炎(頻度不明),PIE症候群(頻度不明):喘
息発作及び誘発等の気管支痙攣,また発熱,咳嗽,呼吸困難,胸部X線異常,好
酸球増多等を伴う間質性肺炎,PIE症候群等があらわれることがある。このような
症状があらわれた場合には投与を中止し,副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な
処置を行うこと。
急性腎不全,尿崩症(ともに頻度不明):重篤な腎障害があらわれることがある
ので,定期的に検査を実施するなど観察を十分に行うこと。
肝炎(頻度不明),黄疸(0.1%未満):重篤な肝障害があらわれることがあるの
で,定期的に検査を実施するなど観察を十分に行うこと。
〈参考〉企業報告
49〈カルバペネム系抗生物質〉パニペネム・ベタミプロン
[販売名]カルベニン(三共)
[副作用(重大な副作用)]
皮膚粘膜眼症候群,中毒性表皮壊死症:皮膚粘膜眼症候群(Stevens‐Johnson症
候群),中毒性表皮壊死症(Lyell症候群)があらわれることがあるので,このよ
うな症状があらわれた場合には直ちに投与を中止し,適切な処置を行うこと。
無顆粒球症,汎血球減少症,溶血性貧血:無顆粒球症,汎血球減少症,溶血性貧
血があらわれることがあるので,定期的に検査を行うなど観察を十分に行い,異
常が認められた場合には直ちに投与を中止し,適切な処置を行うこと。
〈参考〉企業報告
50〈抗結核抗生物質〉リファンピシン
[販売名]リファジン(第一製薬)他
[相互作用(併用に注意すること)]
リトナビル[リトナビルの作用を減弱させることがある。]
51〈ニューキノロン系抗菌剤〉エノキサシン
[販売名]フルマーク(大日本)
[禁忌]
次の薬剤を投与中の患者(「相互作用」の項参照)フェンブフェン,フルルビプ
ロフェンアキセチル,フルルビプロフェン
[相互作用(併用禁忌)]
フルルビプロフェン[類似化合物(フルルビプロフェンアキセチル)との併用で
痙攣を起こすとの報告がある。]
[副作用(重大な副作用)]
アキレス腱炎,腱断裂等の腱障害:これらの副作用があらわれることがあるので,
観察を十分に行い,異常が認められた場合には,投与を中止し,適切な処置を行
うこと。
[副作用(その他の副作用)]
精神神経系:幻覚,めまい,ふらつき,頭痛,頭重感,不眠,眠気,痙攣,振戦,
しびれ感,耳鳴
〈参考〉企業報告
52〈ニューキノロン系抗菌剤〉スパルフロキサシン
[販売名]スパラ(大日本)
[禁忌]
次の薬剤を投与中の患者テルフェナジン,アステミゾール,ジソピラミド,アミ
オダロン[QT延長,心室性不整脈を起こすおそれがある。]
[副作用(重大な副作用)]
血小板減少,急性腎不全,肝機能検査値の高度上昇,心室頻拍(Torsades de po
intesを含む),QT延長,アキレス腱炎,腱断裂等の腱障害:これらの副作用があ
らわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には,投与
を中止し,適切な処置を行うこと。
〈参考〉企業報告
53〈ニューキノロン系抗菌剤〉フレロキサシン
[販売名]メガロシン(杏林)
[副作用(重大な副作用)]
ショック,アナフィラキシー様症状(呼吸困難,喘鳴,動悸,冷感等),皮膚粘
膜眼症候群(Stevens‐Johnson症候群),痙攣(まれにこれらの副作用があらわ
れることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止
し,適切な処置を行うこと。)
〈参考〉企業報告
54〈ニューキノロン系抗菌剤〉ノルフロキサシン(経口剤)
[販売名]バクシダール(杏林)他
[禁忌]
フェンブフェン,フルルビプロフェンアキセチル,フルルビプロフェンを投与中
の患者(「相互作用」の項参照)
[相互作用(併用しないこと)]
フェンブフェン,フルルビプロフェンアキセチル,フルルビプロフェン[まれに
痙攣を起こすことがある。]
55〈ニューキノロン系抗菌剤〉ノルフロキサシン(小児用錠剤)
[販売名]小児用バクシダール(杏林)
[禁忌]
フェンブフェン,フルルビプロフェンアキセチル,フルルビプロフェン等のフェ
ニル酢酸系又はプロピオン酸系非ステロイド性消炎鎮痛剤を投与中の患者(「相
互作用」の項参照)
[相互作用(併用しないこと)]
フェンブフェン,フルルビプロフェンアキセチル,フルルビプロフェン等のフェ
ニル酢酸系又はプロピオン酸系非ステロイド性消炎鎮痛剤[成人では,フェンブ
フェン,フルルビプロフェンアキセチルとの併用により,まれに痙攣を起こすこ
とがある。小児には安全性を期し,併用しないこと。]
56〈HIV逆転写酵素阻害剤〉ジダノシン
[販売名]ヴァイデックス(ブリストル・マイヤーズ スクイブ)
[相互作用(併用に注意すること)]
リトナビル[リトナビルと併用した場合,胃内pHの上昇により,リトナビルの溶
出性が低下するため,本剤との投与間隔を2.5時間以上あけること。]
57〈HIV逆転写酵素阻害剤〉ジドブジン
[販売名] レトロビル(日本ウエルカム)
[相互作用(併用に注意すること)]
リトナビル[本剤との併用により,本剤のCmax及びAUCが減少するとの報告がある。]
58〈HIV逆転写酵素阻害剤〉硫酸インジナビル
[販売名]クリキシバン(萬有)
[相互作用(併用に注意すること)]
HIVプロテアーゼ阻害剤(サキナビル,リトナビル等)[チトクロームP450による
競合により,本剤もしくはこれらの薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある。]
59〈抗真菌剤〉イトラコナゾール
[販売名]イトリゾール(ヤンセン協和)
[相互作用(併用に注意すること)]
リトナビル[リトナビルとの併用により,本剤のAUCが上昇することが予想される。]
60〈抗真菌剤〉フルコナゾール
[販売名]ジフルカン(ファイザー)
[相互作用(併用に注意すること)]
リトナビル[リトナビルのAUCが上昇するとの報告がある。]
61〈抗真菌剤〉 ミコナゾール(経口剤)
[販売名]フロリードゲル(持田)
[重要な基本的注意]
誤嚥により,呼吸困難,嚥下性肺炎等を引き起こすおそれがあるので,誤嚥を起
こすおそれのある患者(高齢者,嚥下障害,喘息患者等)に投与する際には注意
すること。
[相互作用(併用に注意すること)]
シクロスポリン[シクロスポリンの血中濃度が上昇することがある。]ドセタキ
セル,パクリタキセル[ドセタキセル,パクリタキセルによる骨髄抑制等の副作
用が増強するおそれがある。]
HIVプロテアーゼ阻害剤(インジナビル,サキナビル,リトナビル等)[ミコナゾ
ール又はこれらの薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある。]
[副作用]
過敏症:発疹等[このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。]
〈参考〉企業報告
62〈抗真菌剤〉ミコナゾール(注射剤)
[販売名]フロリード(持田)他
[相互作用(併用に注意すること)]
シクロスポリン[シクロスポリンの血中濃度が上昇することがある。]ドセタキ
セル,パクリタキセル[ドセタキセル,パクリタキセルによる骨髄抑制等の副作
用が増強するおそれがある。]
HIVプロテアーゼ阻害剤(インジナビル,サキナビル,リトナビル等)[ミコナゾ
ール又はこれらの薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある。]
〈参考〉企業報告
63〈インターフェロン製剤〉注射用乾燥インターフェロン‐α‐2b
[販売名]イントロンA(シェリングプラウ)
[副作用(重大な副作用)]
間質性肺炎(0.1〜5%未満),肺線維症(0.1%未満):発熱,咳嗽,呼吸困難
等の呼吸器症状,また,胸部X線異常があらわれた場合には投与を中止し,副腎
皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。また,咳嗽,呼吸困難等があ
らわれた場合には直ちに連絡するよう患者に対し注意を与えること。なお,間質
性肺炎は小柴胡湯との併用例で多く報告されているため,併用を避けること。
意識障害,痙攣,見当識障害,せん妄,錯乱,幻覚,躁状態,妄想,精神分裂症
状,失神,痴呆様症状(特に高齢者),難聴(0.1%未満),興奮(0.1〜5%未
満):観察を十分に行い,異常があらわれた場合には,投与継続の可否について
検討すること。症状の激しい場合及び減量しても消失しない場合には投与を中止
し,適切な処置を行うこと。
なお,意識障害は高用量投与時や長期投与時にあらわれやすい。
心筋症,心筋梗塞(頻度不明),心不全,狭心症,心室性頻脈(0.1%未満):定
期的に心電図検査を行うなど観察を十分に行い,これら疾患等の心筋障害があら
われた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。
消化管出血(0.1%未満),消化性潰瘍(頻度不明):観察を十分に行い,異常が
あらわれた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。
〈参考〉企業報告
64〈インターフェロン製剤〉注射用乾燥インターフェロン‐β(IFNβモチダのみ)
[販売名]IFNβモチダ(持田)
[禁忌]
小柴胡湯を投与中の患者
[相互作用(併用しないこと)]
小柴胡湯
[副作用(重大な副作用)]
間質性肺炎:発熱,咳嗽,呼吸困難等の呼吸器症状があらわれた場合には,速や
かに胸部X線等の検査を実施し,本剤の投与を中止するとともに副腎皮質ホルモ
ン剤の投与等の適切な処置を行うこと。また,咳嗽,呼吸困難等があらわれた場
合には直ちに連絡するよう患者に対し注意を与えること。なお,類薬(インター
フェロン‐α製剤)と小柴胡湯との併用で間質性肺炎があらわれたとの報告があ
るため,小柴胡湯との併用を避けること。
〈参考〉企業報告
65〈抗原虫剤〉イセチオン酸ペンタミジン
[販売名]ベナンバックス(ローヌ・プーラン ローラー)
[禁忌]
ホスカルネットナトリウムを投与中の患者[腎障害の増強,低カルシウム血症が
起こることがある。なお,海外で本剤(静注)併用により,重篤な低カルシウム
血症が発現した死亡例が報告されている。]
[相互作用(併用しないこと)]
ホスカルネットナトリウム[腎障害の増強,低カルシウム血症が起こることがあ
る。なお,海外で本剤(静注)との併用により,重篤な低カルシウム血症が発現
した死亡例が報告されている。]
〈参考〉Youle. M. S., et al.:The Lancet, 1:1455(1988)