====== 医薬品副作用情報 No.140(厚生省薬務局) ======= これは、医薬品副作用情報 No.140(厚生省薬務局)を基にMS−DOS テキスト用に日薬で入力したものです。出来る限り原報に近づけるよう配慮した つもりですが、図表など原報と形式が異なるところもあります。是非、原報でご 確認の上ご利用下さい。 日本薬剤師会 [情報の概要] ============================== 1.α−グルコシダーゼ阻害剤と低血糖症状 医 薬 品:アカルボース、ボグリボース 対 策 :使用上の注意の改訂、症例の紹介 情報の概要:α−グルコシダーゼ阻害剤を投与した患者で、低血糖症状が報告されて いる。アカルボースでの報告例では、低血糖との因果関係を完全に除外 することはできないものの、低栄養状態や合併症など他の要因も考えら れる症例が多い。また、血糖未測定例の中には必ずしも低血糖とは断定 できない症例も含まれており、アカルボースと低血糖との因果関係は未 だ明らかではない。ボグリボースで報告された例は、いずれも肝硬変を 合併しており、因果関係は必ずしも明らかではない。しかしながら、こ れらは重要な情報であることより、平成8年5月に他の糖尿病用薬非併 用時における低血糖症状の発現について「使用上の注意」に追記し、注 意喚起を行った。 2.シサプリドとQT延長 医 薬 品:シサプリド 対 策 :使用上の注意の改訂、症例の紹介 情報の概要:これまでアゾール系抗真菌剤、エリスロマイシン、クラリスロマイシン 併用での心血管系副作用については「慎重投与」「相互作用」の項に記 載し、注意を喚起してきたが、今回、動物実験で本剤がQT延長を誘発 する可能性が示唆され、国内で2例の併用外でのQT延長が報告されて いることから、より一層注意を喚起するために、「副作用(その他の副 作用)」の項に「QT延長」を、「その他」の項に「動物実験で、QT 延長等の心血管系副作用が示唆されたとの報告がある」を追記し、本剤 の適正使用を促すための情報提供を行うよう指導した。 3.使用上の注意の改訂について(その100)−(本文省略) =========================== [情報の概要]END