====== 医薬品副作用情報 No.138(厚生省薬務局) =======
これは、医薬品副作用情報 No.138(厚生省薬務局)を基にMS−DOS
テキスト用に日薬で入力したものです。出来る限り原報に近づけるよう配慮した
つもりですが、図表など原報と形式が異なるところもあります。是非、原報でご
確認の上ご利用下さい。
日本薬剤師会
[情報の概要] ==============================
1.G−CSF併用癌化学療法後の間質性肺炎
医 薬 品:フィルグラスチム、レノグラスチム、ナルトグラスチム
対 策 :使用上の注意の改訂、症例の紹介
情報の概要:本剤は、癌化学療法による好中球減少症等に用いられているが、本剤を
投与した患者での間質性肺炎の発症又は増悪した症例が報告されており、
薬理作用から考えて本剤が間質性肺炎の発症又は増悪に関与した可能性
が考えられたので、使用上の注意に追加記載し、注意を喚起することと
した。
本剤投与において、必要以上の好中球が増加しないよう定期的な血液
検査を行い、投与量の減量や中止を速やかに行う必要がある。更に、間
質性肺炎についての慎重な観察と、異常が確認されたときに投薬中止な
どの適切な処置を行うことが重要である。
2.シサプリドと喘息発作
医 薬 品:シサプリド
対 策 :使用上の注意の改訂、症例の紹介
情報の概要:シサプリドは消化管の運動を賦活調整する薬剤であるが、これまでにシ
サプリドを内服中の患者で喘息発作、喘息症状の悪化等が認められた症
例が3例報告されている。シサプリドの喘息発作の発現に関しては、過
敏症の可能性と、消化管の平滑筋に選択的に作用する薬理作用が、気管
支平滑筋にも影響を及ぼした可能性が考えられ、作用機序は明らかでは
ないが、過敏症と喘息発作を発現する可能性の高い患者への使用に対し
て注意を喚起することとした。
このため、「禁忌」の項に過敏症の既往歴のある患者、「慎重投与」
の項に喘息又はその既往歴のある患者を追加するとともに、「副作用(
その他の副作用)」の過敏症の項に喘息発作を追記し、注意を喚起する。
3.[解説]医薬品の適正使用のために
ニフェジピン(徐放剤を除く)の適正使用について
4.[医療用具安全性情報]
近視を対象としたエキシマレーザーに関する米国の最新情報について
5.使用上の注意の改訂について(その98)−(本文省略)
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