====== 医薬品副作用情報 No.135(厚生省薬務局) =======
 
これは、医薬品副作用情報 No.135(厚生省薬務局)を基にMS−DOS
テキスト用に日薬で入力したものです。出来る限り原報に近づけるよう配慮した
つもりですが、図表など原報と形式が異なるところもあります。是非、原報でご
確認の上ご利用下さい。
                              日本薬剤師会
 
[情報の概要] ==============================
 
1.塩酸カルテオロール点眼液と気管支喘息
医 薬 品:塩酸カルテオロール
対  策 :使用上の注意の改訂、症例の紹介
情報の概要:現在、緑内障・高眼圧症の治療にβ−遮断薬の点眼剤が第一選択薬とし
      て使用されており、マレイン酸チモロール、塩酸カルテオロール、塩酸
      ベフノロール、塩酸ベタキソロールが承認されている。
       β−遮断薬の点眼剤は全身移行することが知られており、眼局所作用
      のみならず全身的な副作用についても注意することが必要である。
       今般、気管支喘息の既往歴のある患者に、塩酸カルテオロールを点眼
      したところ気管支喘息が発現したことから、使用上の注意を改訂したの
      で、報告された症例の一部を紹介するとともに、β−遮断薬の点眼剤に
      よる気管支喘息について、再度注意喚起を行うものである。
 
2.抗消化性潰瘍薬(プロトンポンプインヒビター)による血液障害について
医 薬 品:オメプラゾール、ランソプラゾール
対  策 :症例の紹介
情報の概要:胃酸分泌を抑える作用を有し、胃潰瘍、十二指腸潰瘍等の治療に用いら
      れるプロトンポンプインヒビターは、まれに白血球減少等の血液障害が
      あらわれることが知られており、既に使用上の注意に必要な記載がされ
      ている。
       今般、複数の血液障害が発現した症例や、赤芽球癆を示した症例など
      があり、投与を考慮する場合は血液障害の有無に注意する必要がある。
      また、投与後においても血液障害についての慎重な観察と、異常が確認
      されたときに投薬中止などの適切な処置を行うことが重要である。
 
3.[解説]医薬品の適正使用のために
  肝動脈塞栓療法とショック等について
 
4.使用上の注意の改訂について(その95)−(本文省略)
 
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