====== 医薬品副作用情報 No.134(厚生省薬務局) =======
 
これは、医薬品副作用情報 No.134(厚生省薬務局)を基にMS−DOS
テキスト用に日薬で入力したものです。出来る限り原報に近づけるよう配慮した
つもりですが、図表など原報と形式が異なるところもあります。是非、原報でご
確認の上ご利用下さい。
                              日本薬剤師会
 
[情報の概要] ==============================
 
1.ポリスチレンスルホン酸型陽イオン交換樹脂のソルビトール溶液懸濁による注腸
  投与と結腸壊死
医 薬 品:ポリスチレンスルホン酸ナトリウム、
      ポリスチレンスルホン酸カルシウム
対  策 :使用上の注意の改訂、症例の紹介
情報の概要:ポリスチレンスルホン酸型陽イオン交換樹脂の注腸投与では、懸濁剤と
      してソルビトール溶液を使用するべきではない。既に外国において、ソ
      ルビトール溶液を使用し注腸投与を行い結腸壊死を起こした症例の報告
      と、ラットによる動物実験結果の報告がなされている。因果関係は明ら
      かではないが、本剤の注腸投与においてソルビトール溶液を用いるべき
      ではないと判断した。
       このため、ポリスチレンスルホン酸ナトリウムについては、使用上の
      注意に新たに適用上の注意を設け、ポリスチレンスルホン酸カルシウム
      については、用法・用量を変更し、注腸投与の項からソルビトール溶液
      を削除するとともに、使用上の注意に新たに適用上の注意を設け、一層
      の注意を喚起することとした。
 
2.ドンペリドンとショック、アナフィラキシー様症状
医 薬 品:ドンペリドン
対  策 :使用上の注意の改訂、症例の紹介
情報の概要:ドンペリドン注射剤によるショック様症状については、本情報No.
      62(昭和58年8月号)で、また、ドンペリドン坐剤のショックにつ
      いては、本情報No.97(平成元年7月号)で紹介を行い注意喚起を
      行っている。
       今般、ドンペリドンの内服直後にショック、アナフィラキシー様症状
      (発疹、発赤、呼吸困難、顔面浮腫、口唇浮腫等)を発現したとされる
      症状が4例報告されており、いずれの症例も薬剤との関係は否定できな
      い。
       ドンペリドンの内服に際しては、ショック、アナフィラキシー様症状
      が発現することがあるので、十分な観察のもとに慎重に投与する必要が
      ある。
 
3.[解説]医薬品の適正使用のために
    新生児の動脈管開存症とメフェナム酸
 
4.使用上の注意の改訂について(その94)−(本文省略)
 
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