====== 医薬品副作用情報 No.128(厚生省薬務局) =======

 

これは、医薬品副作用情報 No.128(厚生省薬務局)を基にMS−DOS

テキスト用に日薬で入力したものです。出来る限り原報に近づけるよう配慮した

つもりですが、図表など原報と形式が異なるところもあります。是非、原報でご

確認の上ご利用下さい。

                              日本薬剤師会

 

[情報の概要] =============================

 

1.ニューキノロン系抗菌剤と横紋筋融解症

医 薬 品:フレロキサシン、エノキサシン、トシル酸トスフロキサシン、

      スパルフロキサシン、ノルフロキサシン、塩酸シプロフロキサシン、

      オフロキサシン、レボフロキサシン、塩酸ロメフロキサシン

対  策 :使用上の注意の改訂、症例の紹介

情報の概要:ニューキノロン系抗菌剤の投与により横紋筋融解症が発現したとする症

      例が報告されている。報告数は検査値等の情報がやや不足しているもの

      もあるが、報告数は5成分8例であった。横紋筋融解症としての報告の

      ない薬剤についても、全身関節痛、筋肉痛、脱力感などの報告があり、

      これらについてはCPKなどの検査値が欠けているものの、横紋筋融解

      症が発現している可能性がある。

       このため、すべてのニューキノロン系抗菌剤の投与にあたっては横紋

      筋融解症の発現、特に全身倦怠感、筋肉痛の発現や、CPK、尿中及び

      血中ミオグロビン値の上昇等に留意し、異常が認められた場合には投与

      を中止するなど適切な処置を行う必要がある。

 

2.麻しんワクチンとアナフィラキシー様症状

医 薬 品:乾燥弱毒生麻しんワクチン

対  策 :使用上の注意の改訂、症例の紹介

情報の概要:麻しんワクチンの接種後にアナフィラキシー様症状(蕁麻疹、呼吸困難、

      血管浮腫等)を発現した症例が4例報告されている。ワクチン接種後5

      〜30分以内に症状が発現しており、2例は血圧低下も伴っていた。麻

      しんワクチンを接種する際にはアナフィラキシー様症状が発現する可能

      性があるので接種後は観察を十分に行う必要がある。

 

3.[解説] 医薬品の適正使用のために

    1)メトトレキサート・フルオロウラシル(MTX・FU)交代療法と骨髄

      抑制

    2)塩酸イリノテカンと骨髄抑制

 

4.[解説] 医薬品の適正使用のために

    高カロリー輸液療法施行中のアシドーシス

 

5.使用上の注意の改訂について(その88)−(本文省略)

 

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