====== 医薬品副作用情報 No.124(厚生省薬務局) =======
 
これは、医薬品副作用情報 No.124(厚生省薬務局)を基にMS−DOS
テキスト用に日薬で入力したものです。出来る限り原報に近づけるよう配慮した
つもりですが、図表など原報と形式が異なるところもあります。是非、原報でご
確認の上ご利用下さい。
                              日本薬剤師会
 
[情報の概要] =============================
 
1.メタゾラミドと皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死症
医 薬 品:メタゾラミド
対  策 :使用上の注意の改訂、症例の紹介
情報の概要:緑内障治療剤メタゾラミド投与中又は投与後に皮膚粘膜眼症候群
      (Stevens-Johnson症候群)、中毒性表皮壊死症(Lyell症候群)等の重
      篤な皮膚障害を発現したとする症例が報告されている。すでに「使用上
      の注意」に記載のある症状であるが、その後の発現も含めこれまでに両
      症状あわせて13例報告されている。
       本剤の投与中は観察を十分に行い、紅斑、そう痒感、眼充血等があら
      われた場合には投与を中止し、適切な処置を行う必要がある。また、投
      与終了後に発現する場合もあるので、投与後も経過を観察する必要があ
      る。
      
2.フロセミドとショック
医 薬 品:フロセミド
対  策 :使用上の注意の改訂、症例の紹介
情報の概要:フロセミドの投与によりショック及びアナフィラキシー様症状等が発現
      したとする症例が報告されている。薬剤の投与直後に発現している症例
      があり、薬剤との関係は否定できない。投与にあたっては、ショック発
      現の可能性に留意する必要がある。
 
3.ランソプラゾールと血小板減少
医 薬 品:ランソプラゾール
対  策 :使用上の注意の改訂、症例の紹介
情報の概要:ランソプラゾールの投与により血小板減少を発現したとする症例が5例
      報告されている。プロトンポンプ・インヒビターの血液障害はオメプラ
      ゾールについてすでに本情報No.117で情報提供を行っている。他
      の消化性潰瘍治療剤ではH2-ブロッカーで血液障害の発現が知られてお
      り、ランソプラゾールについても投与にあたっては、血小板減少等の血
      液障害の発現に対し注意する必要がある。
 
4.使用上の注意の改訂について(その84)−(本文省略)
 
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