====== 医薬品副作用情報 No.123(厚生省薬務局) =======
これは、医薬品副作用情報 No.123(厚生省薬務局)を基にMS−DOS
テキスト用に日薬で入力したものです。出来る限り原報に近づけるよう配慮した
つもりですが、図表など原報と形式が異なるところもあります。是非、原報でご
確認の上ご利用下さい。
日本薬剤師会
[情報の概要] =============================
1.漢方製剤(柴朴湯、柴苓湯、小柴胡湯、柴胡桂枝湯)と膀胱炎様症状
医 薬 品:柴朴湯、柴苓湯、小柴胡湯、柴胡桂枝湯
対 策 :使用上の注意の改訂、症例の紹介
情報の概要:漢方製剤(柴朴湯、柴苓湯、小柴胡湯、柴胡桂枝湯)を投与された患
者で頻尿、排尿痛、血尿、残尿感等の膀胱炎様症状を発現したとする
症例が計8例報告されている。症状発現後も薬剤起因性と気づかずに
投与を継続した症例もあった。
今回報告のあった処方をはじめ、漢方製剤の投与中に膀胱炎様症状
があらわれた場合には、薬剤の投与を中止し、適切な処置を行う必要
がある。
2.シロスタゾールと血小板減少
医 薬 品:シロスタゾール
対 策 :使用上の注意の改訂、症例の紹介
情報の概要:抗血小板剤シロスタゾールの投与による血小板減少がこれまでに6例
報告されている。うち4例は単独の関与が疑われる症例であり、薬剤
との関係は否定できない。
投与にあたっては、血小板減少の発現に十分注意する必要がある。
3.ニトログリセリン噴霧剤の過量使用による意識喪失
医 薬 品:ニトログリセリン噴霧剤
対 策 :使用上の注意の改訂、症例の紹介
情報の概要:ニトログリセリン噴霧剤の過量使用により意識喪失をきたしたとする
症例が3例報告されている。本剤は狭心症発作の寛解を目的として用
いられる薬剤であり、患者の判断で過量使用となり血圧低下を生じ意
識喪失に至ったと考えられる。
本剤の投与にあたり、医療関係者は患者に対する服薬指導を十分に
行い、過量使用の防止に努める必要がある。
4.[解説] 高カロリー輸液施行中に認められるアシドーシス
5.使用上の注意の改訂について(その83)−(本文省略)
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