====== 医薬品副作用情報 No.122(厚生省薬務局) =======
 
これは、医薬品副作用情報 No.122(厚生省薬務局)を基にMS−DOS
テキスト用に日薬で入力したものです。出来る限り原報に近づけるよう配慮した
つもりですが、図表など原報と形式が異なるところもあります。是非、原報でご
確認の上ご利用下さい。
                              日本薬剤師会
 
[情報の概要] ==============================
 
1.アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤服用患者におけるLDLアフェレー
  シス施行時のショック
医 薬 品:ACE阻害剤
対  策 :使用上の注意の改訂、症例の紹介
情報の概要:ACE阻害剤を服用中の患者に家族性高脂血症等の治療法であるLDL
      アフェレーシスを行ったところ、ショックが発現したとする症例が国内
      で13例報告されている。LDLアフェレーシス療法自体で血圧低下を
      きたす可能性はあるが、いずれの症例もACE阻害剤を服用中にショッ
      クを発現していることから、本療法を必要とする患者にはACE阻害剤
      の投与を避ける必要がある。
 
2.カルボプラチン、シスプラチンとショック
医 薬 品:カルボプラチン、シスプラチン
対  策 :使用上の注意の改訂、症例の紹介
情報の概要:カルボプラチン、シスプラチンの投与によりショックが発現したとする
      症例が報告されている。いずれの症例も薬剤の投与直後に急激な血圧低
      下等をきたしており薬剤との関係は否定できない。投与にあたっては、
      ショックの発現に対し十分注意し、慎重に投与する必要がある。
 
3.インターフェロン製剤(α、β)と眼底出血
医 薬 品:インターフェロン製剤(α、β)
対  策 :使用上の注意の改訂、症例の紹介
情報の概要:インターフェロン(IFN)製剤の投与により、眼底出血を発現したと
      する症例が27例報告されている。視力低下感、飛蚊視等を訴える場合
      もあるが、多くの症例は自覚症状がなく、重篤例は少ない。これらの症
      状はIFN製剤による網膜の微小循環障害の可能性が考えられているが、
      IFN製剤投与中に回復する場合も多く、不明な点が多い。また、糖尿
      病、高血圧などを合併している症例が多く、これらの疾患の関与も否定
      できない。
       IFN製剤の投与に際しては、眼底出血等の網膜の微小循環障害があ
      らわれるおそれがあるので、患者の状態を観察し、視力低下感等の自覚
      症状の訴えがあった場合には適切な処置をとる必要がある。
 
4.使用上の注意の改訂について(その82)−(本文省略)
 
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