====== 医薬品副作用情報 No.120(厚生省薬務局) =======
これは、医薬品副作用情報 No.120(厚生省薬務局)を基にMS−DOS
テキスト用に日薬で入力したものです。出来る限り原報に近づけるよう配慮した
つもりですが、図表など原報と形式が異なるところもあります。是非、原報でご
確認の上ご利用下さい。
日本薬剤師会
[情報の概要] =============================
1.フルルビプロフェンアキセチルと痙攣
医 薬 品:フルルビプロフェンアキセチル
対 策 :使用上の注意の改訂、症例の紹介
情報の概要:非ステロイド性鎮痛剤の静脈内投与製剤フルルビプロフェンアキセチ
ルの投与により痙攣を発現したとする症例が6例報告されている。い
ずれの症例も投与中又は投与直後に発現しており、薬剤との関係は否
定できない。うち5例については本剤の投与時にニューキノロン系抗
菌剤(エノキサシン、塩酸ロメフロキサシン)が服用されており、こ
れらの薬剤との相互作用による発現の可能性も考えられる。
本剤の投与にあたっては、ニューキノロン系抗菌剤との併用を避け、
投与中は患者の状態に十分注意する必要がある。
また、承認された効能・効果以外の腰痛や解熱目的に使用された例
での副作用発現例も報告されていることから、承認された効能・効果
以外には使用しないよう留意する必要がある。
2.非ステロイド性消炎鎮痛剤とネフローゼ症候群
医 薬 品:非ステロイド性消炎剤鎮痛剤
対 策 :使用上の注意の改訂、症例の紹介
情報の概要:非ステロイド性消炎鎮痛剤の投与により、腎障害が発現することはす
でに知られているが、その多くは中毒性及び過敏性腎障害であった。
今回症例報告の検討及び文献検索を行ったところ、免疫機構を介して
生じると考えられ、タンパク尿、低タンパク血症を特徴とするネフロ
ーゼ症候群の報告があった。
非ステロイド性消炎鎮痛剤の投与にあたっては、ネフローゼ症候群
の発現にも留意すべきである。
3.使用上の注意の改訂について(その80)−(本文省略)
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