【番号】     0139  大分類     医薬品  タイトル    アセトアミノフェン  分類番号    Z011  小分類     医療用薬            アンヒバ坐薬(100mg) アルピニー坐薬(50,100,200mg)          一般薬            エキセドリンA(1錠中150mg,アスピリン、250mg,                    その他成分配合)             小児用バッファリンCU(1錠中33mg)             新ググソフト(3錠中 アセトアミノフェン200mg,                   ブロバリン250mg)             グレランエース(1錠中100mg)             新セデス錠(1錠中80mg,その他成分配合)             新ルルA錠(1錠中100mg,その他成分配合)             セデスA錠(1錠中80mg,アスピリン100mg,その他成分配合)             ベンザエース(2cap中300mg,その他成分配合)             パイロンAM錠(9錠中360mg,その他成分配合)             パブロンS錠(1錠中100mg,その他成分配合)             パブロン三層錠(1錠中100mg,その他成分配合)  性状・成分   *   【作用の概要】  *  薬理作用    *  毒作用     肝障害作用  体内動態    *          吸収     最高血中濃度到達時間 治療量では1時間。                 過量では約4時間          分布     蛋白結合率 5〜20%                 分布容量  0.7〜1L/kg          代謝・排泄  約2%が未変化体としてとして尿中に排泄          半減期    治療量は1〜2時間、過量では12時間以上          蛋白結合   *  中毒量     極量 1回1g 1日3g          最小中毒量 成人 5〜15g          肝障害発現量 7.5g以上(150mg/kg以上)                 250mg/kgで50%、300mg/kgでほぼ100%肝障害発現          4時間後血中濃度 120mcg/ml以下で肝障害危険なし                   300mcg/ml以上で重篤な肝障害  致死量     ヒト経口致死量 成人13〜25g          ヒト最小致死量 成人2.4g  死因      *  その他     *   【症状の概要】  *  中枢神経    嗜眠、昏睡、脳浮腫  瞳孔      *  呼吸器     過呼吸、まれに呼吸麻痺、気管支痙攣  循環器     心筋壊死、ショック  消化器     24時間以内に悪心、嘔吐、食欲不振、下痢、出血性膵炎  電解質・代謝  代謝性アシドーシス、DIC  肝       肝臓障害:1〜3日後右腹部痛、黄疸、GOTやGPT、               ビリルビンの上昇、プロトロンビン時間の延長               3〜5日後肝壊死  腎・泌尿器   一過性の腎障害  体温      体温低下  皮膚      過敏症、蕁麻疹、発汗  神経・筋    *  血液      *  その他     *   【治療の概要】  1.催吐、胃洗浄、吸着剤と下剤の投与          2.N−アセチルシステイン(商品名:ムコフィリン)の投与           (活性炭による吸着に注意)           初回量はムコフィリンとして40ml,2回目以降は1回20mlを           約4倍程度に希釈し4時間毎に3日間経口投与。           投与後1時間以内に嘔吐した場合には再投与           可能であれば摂取4時間後の血中濃度を測定し、予後判定する          3.対症療法  全身管理    *  催吐      *  胃洗浄     *  吸着剤     *  下剤      *  強制利尿    *  血液浄化法   *  拮抗剤・解毒剤 肝障害発現量摂取であれば早期(24時間以内)に          N−アセチルシステイン(商品:ムコフィリン、アセテイン、          ARBなど)の投与を行う。          初回量はムコフィリンとして40ml,2回目以降は1回20mlを          約4倍程度に希釈し4時間毎に3日間経口投与。          投与後1時間以内に嘔吐した場合には再投与  その他     *   【その他一般】  *  禁忌      *  合併症の処置  *  その他     *   【参考文献】   急性中毒処置の手引   【参考症例】   *