【番号】　　　　　０１７０
　大分類　　　　　ガス
　タイトル　　　　フロンガス
　分類番号　　　　Ｙ０６１
　小分類　　　　　フロンガス
　性状・成分　　　＊
　
【作用の概要】　　＊
　薬理作用　　　　＊
　毒作用　　　　　＊
　体内動態　　　　
　　　　　　　　　吸収　　　　　吸入後直ちに吸収される
　　　　　　　　　分布　　　　　＊
　　　　　　　　　代謝・排泄　　肺より排泄
　　　　　　　　　半減期　　　　約１５分
　　　　　　　　　蛋白結合　　　＊
　中毒量　　　　　高濃度または長時間にわたる吸入により強い毒性（死亡例あり）
　　　　　　　　　が発現
　　　　　　　　　経口では故意に大量服用しないかぎり中毒の危険なし
　　　　　　　　　低濃度または短時間の暴露では一過性に眼、鼻、喉を刺激
　致死量　　　　　フロン２１（CHCL2F）：モルモット吸入LCL0　10,000ppm/1hr
　　　　　　　　　フロン１２（CCL2F2）：ラット致死濃度 36%
　　　　　　　　　フロン１１（CCL3F）：ラット致死濃度　20％
 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　経口ラットＬＤ50　15g/kg以上
　死因　　　　　　＊
　その他　　　　　＊
　
【症状の概要】　　乱用者で心室性不整脈を発症して突然死したとの報告あり
　　　　　　　　　呼吸器系：吸入により気管支狭窄、肺刺激、咳嗽
　　　　　　　　　大量服用で嘔吐、下痢
　　　　　　　　　皮膚：接触により皮膚炎、凍瘡
　　　　　　　　　眼：ウサギの眼暴露
　　　　　　　　　　　フロン１１　一過性の軽い炎症と結膜炎
　　　　　　　　　　　フロン１２　1〜2秒で角膜上皮の軽度の浮腫・・３日間で治癒
　　　　　　　　　　　　　　　　　5〜10秒で角膜上皮の損傷、間質の膨潤
　　　　　　　　　　　　　　　　　・・６週間にわたって徐々に回復
　　　　　　　　　　　　　　　　　30秒で角膜混濁を伴う重篤な角膜損傷
　中枢神経　　　　＊
　瞳孔　　　　　　＊
　呼吸器　　　　　＊
　循環器　　　　　＊
　消化器　　　　　＊
　電解質・代謝　　＊
　肝　　　　　　　＊
　腎・泌尿器　　　＊
　体温　　　　　　＊
　皮膚　　　　　　＊
　神経・筋　　　　＊
　血液　　　　　　＊
　その他　　　　　＊
　
【治療の概要】　　基本的処置：新鮮な空気下に移送。気道を確保し必要に応じ
　　　　　　　　　　　　　　　酸素吸入
　　　　　　　　　　　　　　　気管支炎、肺炎を発症していないかチェックし、
　　　　　　　　　　　　　　　厳重な呼吸・循環管理
　　　　　　　　　　　　　　　眼は１５分以上流水で洗浄後、眼科的処置
　　　　　　　　　　　　　　　皮膚接触の場合、凍瘡に対する処置
　　　　　　　　　対症療法：肺水腫対策、不整脈対策、心電図チェック、呼吸管理
　全身管理　　　　＊
　催吐　　　　　　＊
　胃洗浄　　　　　＊
　吸着剤　　　　　＊
　下剤　　　　　　＊
　強制利尿　　　　＊
　血液浄化法　　　＊
　拮抗剤・解毒剤　＊
　その他　　　　　＊
　
【その他一般】　　＊
　禁忌　　　　　　アドレナリンは禁忌（心室細動や死亡を招く）
　合併症の処置　　＊
　その他　　　　　＊
　
【参考文献】　　　急性中毒処置の手引
　
【参考症例】　　　＊