【番号】     0163  大分類     工業用品  タイトル    火種用固形燃料(メタアルデヒド)  分類番号    X081  小分類     ネルボン            (外観:大きさ約50X12X6mmの細長い純白色板状                1個約4g、18本、50本包装)  性状・成分   燃焼するとアセトアルデヒドガスを発生する   【作用の概要】  *  薬理作用    *  毒作用     *  体内動態              吸収     *          分布     *          代謝・排泄  *          半減期    *          蛋白結合   *  中毒量     *  致死量     メタアルデヒドとして:            ヒト経口最小致死量 成人24g、小児3g            ヒト経口推定中毒量 約5〜50mg/kg(成人0.3〜3g、                             小児0.05〜0.5g)          アセトアルデヒド吸入毒性:            ヒト肺刺激量・・134ppm・30分            ヒト眼刺激量・・50〜200ppm  死因      *  その他     *   【症状の概要】  経口摂取の場合(発症までに数時間、潜伏することあり)            成人:悪心、嘔吐、口腔・気管支分泌増加、痙攣、発熱、               昏睡、記憶消失、肺水腫            小児:消化器系・・悪心、嘔吐、下痢、失禁               中枢神経系・・発熱、強直性痙攣、昏睡、光反射消失               循環器系・・血圧低下、頻脈               その他・・呼吸抑制、発疹、チアノーゼ、                    短期記憶消失、腱反射消失、両腕痛          吸入(アセトアルデヒドとして)            上部気道刺激、気管支炎、喰細胞数減少、肺浮腫          眼:(アセトアルデヒドとして)            眼痛、角膜上皮障害、浮腫、流涙、羞明症、光過敏症  中枢神経    *  瞳孔      *  呼吸器     *  循環器     *  消化器     *  電解質・代謝  *  肝       *  腎・泌尿器   *  体温      *  皮膚      *  神経・筋    *  血液      *  その他     *   【治療の概要】  1.症状の発現までの潜伏期が長いので注意が必要          2.胃洗浄、吸着剤・下剤投与。症状に応じ呼吸および循環管理          3.対症療法:痙攣・・ジアゼパム 0.1mg/kg緩徐静注                    (フェノバルビタール、フェニトインは                     使用しない)          4.肝・腎臓機能、尿中、血中電解質、神経学的諸検査(痛覚、           光反射など)を行う  全身管理    *  催吐      催吐は禁忌・・痙攣誘発のおそれがある  胃洗浄     *  吸着剤     *  下剤      *  強制利尿    無効  血液浄化法   血液透析は無効といわれている  拮抗剤・解毒剤 *  その他     *   【その他一般】  *  禁忌      催吐は禁忌  合併症の処置  *  その他     *   【参考文献】   急性中毒処置の手引   【参考症例】   *