【番号】     0158  大分類     工業用品  タイトル    アンモニア  分類番号    X042  小分類     アンモニア  性状・成分   1.局方アンモニア水:10W/V%          2.強烈な刺激臭のある気体   【作用の概要】  *  薬理作用    *  毒作用     1.アルカリとして作用し組織の融解性壊死(深層にまで浸透)          2.揮発性であるため、吸入により呼吸器官を刺激し、高濃度では           肺炎、肺水腫を起こす  体内動態    *          吸収     *          分布     *          代謝・排泄  *          半減期    *          蛋白結合   *  中毒量     1.粘膜や組織傷害の程度は、服用量よりもむしろ濃度に依存する          2.5〜10%液の暴露では化学損傷を生じるのはまれである          3.工業用の27〜30%液の暴露では眼、食道、皮膚の化学熱傷を           生じる  致死量     ヒト吸入LCL0 10,000ppm・3時間、          マウス吸入LC50 4,837ppm・1時間          ヒト経口推定致死量:約30ml(25%水溶液)、                    80〜100ml(5〜6%水溶液)  死因      *  その他     *   【症状の概要】  *          呼吸器:吸入により上気道の刺激。高濃度の場合、粘膜の              化学熱傷(声門浮腫、肺水腫、呼吸困難)          消化器:刺激による悪心、嘔吐、灼熱感。口唇の腫脹。              高濃度の場合、食道や消化管の穿孔(一般に24〜72時間              以内に発症)、狭窄          眼:流涙、結膜炎。重篤な場合、角膜上皮欠損、虹彩炎、失明          鼻:鼻腔、後部咽頭壁、喉頭の紅斑や浮腫          皮膚:深い浸透性の化学熱傷、瘢痕の形成  中枢神経    *  瞳孔      *  呼吸器     *  循環器     *  消化器     *  電解質・代謝  *  肝       *  腎・泌尿器   *  体温      *  皮膚      *  神経・筋    *  血液      *  その他     *   【治療の概要】  1.気道確保          2.大量服用の場合、早期に穿孔に注意して胃洗浄          3.対症療法(呼吸管理、循環管理、体液・電解質バランスの補正、           感染の管理)  全身管理    *  催吐      *  胃洗浄     *  吸着剤     *  下剤      *  強制利尿    吸収されたアンモニアは、強制利尿によりその排泄が促進される  血液浄化法   *  拮抗剤・解毒剤 *  その他     *   【その他一般】  *  禁忌      *  合併症の処置  *  その他     *   【参考文献】   急性中毒処置の手引   【参考症例】   *