【番号】     0154  大分類     工業用品  タイトル    塗料(油性)  分類番号    X012  小分類     塗料  性状・成分   塗料膜形成成分(主として合成樹脂25〜45%、顔料30%前後含有)          溶剤(25〜35%含有)、鉛、クロム、錫化合物などの重金属を          含有する製品もある   【作用の概要】  *  薬理作用    *  毒作用     有機溶剤として粘膜刺激作用、中枢神経抑制作用          ベンゼンの場合、反復暴露により造血毒性(骨髄障害が発現)  体内動態    *          吸収     *          分布     *          代謝・排泄  *          半減期    *          蛋白結合   *  中毒量     *  致死量     油性塗料の場合、含有されている有機溶剤による中毒が考えられる            メチルエチルケトン:ラット経口LD50 2,737mg/kg            メチルブチルケトン:ラット経口LD50 2,590mg/kg            メタノール:ヒト経口推定致死量 30〜100ml            イソプロピルアルコール:ヒト経口推定致死量 240ml            ベンゼン:ヒト経口推定致死量 10〜30g            トルエン、キシレン:ヒト経口推定致死量 15〜30ml  死因      *  その他     *   【症状の概要】  油性塗料では、有機溶剤により、            粘膜刺激作用:悪心、嘔吐、咳嗽、嗄声、流涙、皮膚炎            中枢神経抑制:頭痛、めまい、酩酊、興奮、意識障害、                   呼吸抑制            気道への誤嚥:化学性肺炎  中枢神経    *  瞳孔      *  呼吸器     *  循環器     *  消化器     *  電解質・代謝  *  肝       *  腎・泌尿器   *  体温      *  皮膚      *  神経・筋    *  血液      *  その他     *   【治療の概要】  基本的中毒処置(胃洗浄、吸着剤・下剤投与)と          対症療法(呼吸管理、循環管理)  全身管理    *  催吐      催吐は禁忌(誤嚥のおそれがある)  胃洗浄     胃洗浄施行時、気道に誤嚥しないように注意(カフ付きチューブ、          気管内挿管など)して施行  吸着剤     活性炭投与  下剤      塩類下剤投与  強制利尿    *  血液浄化法   *  拮抗剤・解毒剤 *  その他     トルエンやキシレンが含有されている場合:カテコールアミンの          投与は心筋の感受性を高め、致死的不整脈誘発のおそれがあるため          要注意   【その他一般】  *  禁忌      *  合併症の処置  *  その他     *   【参考文献】   急性中毒処置の手引   【参考症例】   *