【番号】     0152  大分類     殺鼠剤・獣忌避剤(β−ナフトール系)  タイトル    獣忌避剤  分類番号    W111  小分類     獣忌避剤 β−ナフトール 殺鼠剤  性状・成分   忌避主成分は対象動物によりそれぞれ異なり、β−ナフトール系、          クレオソート系、チウラム系、テトラヒドロチオフェン系、          ジアリルジスルフィド系、酸化第二鉄系、シクロヘキシミド系          忌避剤などに分類される。          商品によって、主成分の含有率、溶剤が異なる          β−ナフトール7%含有、溶剤としてベンゼン約55%、          酢酸エチル約10%含有製品について記す   【作用の概要】  *  薬理作用    *  毒作用     *  体内動態    *          吸収     外用で5〜40%吸収(3〜4g外用で死亡例あり)          分布     *          代謝・排泄  ラットで9〜13%が未変化体として、残りは抱合体で                 尿中へ排泄          半減期    *          蛋白結合   *  中毒量     *  致死量     β−ナフトール:ヒト経口推定致死量 50〜500mg/kg          ベンゼン:ヒト経口最小中毒量 130mg/kg               ヒト経口推定致死量 約15〜100ml          酢酸エチル:ラット経口LD50 5,620mg/kg  死因      *  その他     *   【症状の概要】  β−ナフトール:悪心、嘔吐、下痢、腹痛、肝腫大と黄疸、脾腫、                  タンパク尿と血尿、頭痛、意識喪失、全身痙攣          ベンゼン:多幸感、頭痛、眩暈、運動失調、錯乱、痙攣、昏睡、               灼熱感、嘔吐、不整脈、呼吸不全          酢酸エチル:粘膜刺激症状、結膜炎、脱脂性皮膚炎、                上部気道・肝・腎の充血、麻酔作用  中枢神経    *  瞳孔      *  呼吸器     *  循環器     *  消化器     *  電解質・代謝  *  肝       *  腎・泌尿器   *  体温      *  皮膚      *  神経・筋    *  血液      *  その他     *   【治療の概要】  β−ナフトール:一般的な中毒に対する処置、尿のアルカリ化に                  より排泄を促進          ベンゼン:一般的な中毒に対する処置(嚥下時・・気管内挿管の後               胃管で吸い出す)、強制過換気          酢酸エチル:一般的な中毒に対する処置  全身管理    *  催吐      *  胃洗浄     *  吸着剤     *  下剤      *  強制利尿    *  血液浄化法   *  拮抗剤・解毒剤 特異的な解毒剤・拮抗剤はない  その他     *   【その他一般】  *  禁忌      *  合併症の処置  *  その他     *   【参考文献】   急性中毒処置の手引   【参考症例】   *