【番号】　　　　　０１４８
　大分類　　　　　殺鼠剤・獣忌避剤
　タイトル　　　　リン化亜鉛系殺鼠剤
　分類番号　　　　Ｗ０２１
　小分類　　　　　粒剤：
　　　　　　　　　　　リンカ　ラテミンりん化亜鉛　リントロン１　リンカＳ・１　
　　　　　　　　　　　りん化亜鉛10　ブロックリン　リンカネコーＡ　リンカＬ・１
　　　　　　　　　　　メリーネコりん化亜鉛　Ｚ・Ｐ１００　ファインラット１　
　　　　　　　　　　　りん化亜鉛１　ホスジン　ラックス　リンティラット　
　　　　　　　　　　　チューレスＰ　リンカネコ−�U　・・・・　以上１％含有
　　　　　　　　　　　リンカ２号　　・・・・・・・・・・・・　1.2％含有
　　　　　　　　　　　ラックス２号　・・・・・・・・・・・・　２％含有
　　　　　　　　　　　強力ラテミン　強力ホスジン　クロメツソ　メリーネコ１号
　　　　　　　　　　　Ｚ・Ｐ　チウコロン　ゼゲタン　リンカネコーＨ　リントロン
　　　　　　　　　　　ファインラット　りん化亜鉛30　ラッタスリン･3･ティラット　
　　　　　　　　　　　ゲイトＰ３　ラットコーン　ラバジン　・・・以上３％含有
　　　　　　　　　ペースト剤：
　　　　　　　　　　　ネオラテミンりん化亜鉛　　３％、１０％含有
　性状・成分　　　酸と激しく反応して腐魚臭のある有毒なホスフィン（ｐＨ３）
　　　　　　　　　ガスを発生
　
【作用の概要】　　＊
　薬理作用　　　　＊
　毒作用　　　　　1.初期に顕著な胃腸刺激および呼吸器・心血管系・大脳障害を、
　　　　　　　　　　続いて肝・腎障害作用を示す
　　　　　　　　　2.気道粘膜刺激作用
　体内動態　　　　＊
　　　　　　　　　吸収　　　　　胃酸と反応しホスフィリンガスとなり吸収
　　　　　　　　　分布　　　　　＊
　　　　　　　　　代謝・排泄　　＊
　　　　　　　　　半減期　　　　＊
　　　　　　　　　蛋白結合　　　＊
　中毒量　　　　　＊
　致死量　　　　　ヒト経口最小致死量　80mg/kg（4〜5gで死亡）
　　　　　　　　　ラット経口ＬＤ50　25mg/kg
　死因　　　　　　＊
　その他　　　　　＊
　
【症状の概要】　　1.摂取後数時間以内に症状が発現
　　　　　　　　　2.酸素消費の大きい臓器（脳、腎、心、肝）はとくに障害を
　　　　　　　　　　受けやすい
　　　　　　　　　3.肝、腎、心機能障害が2〜3日後から起こる
　中枢神経　　　　頭痛、意識障害、痙攣
　瞳孔　　　　　　＊
　呼吸器　　　　　咳嗽、喀痰、重症の場合肺水腫（遅れて発症することあり）
　循環器　　　　　重症の場合、高血圧、不整脈
　消化器　　　　　嘔吐、腹痛、下痢、消化管出血、びらん、潰瘍形成、
　　　　　　　　　後遺症として瘢痕狭窄
　電解質・代謝　　＊
　肝　　　　　　　＊
　腎・泌尿器　　　＊
　体温　　　　　　＊
　皮膚　　　　　　＊
　神経・筋　　　　知覚麻痺
　血液　　　　　　＊
　その他　　　　　＊
　
【治療の概要】　　1.基本的処置（催吐・胃洗浄のあと吸着剤と塩類下剤の投与、
　　　　　　　　　　皮膚・粘膜接触部位は徹底的に洗浄）
　　　　　　　　　2.対症療法：呼吸・循環管理、痙攣対策、肺水腫対策
　　　　　　　　　3.最低72時間は入院経過観察が必要
　全身管理　　　　＊
　催吐　　　　　　＊
　胃洗浄　　　　　胃洗浄液：0.3％過マンガン酸カリウム液
　吸着剤　　　　　＊
　下剤　　　　　　＊
　強制利尿　　　　＊
　血液浄化法　　　血液透析は、ホスフィンの除去という観点からは有効でない
　拮抗剤・解毒剤　特異的な解毒剤・拮抗剤なし
　その他　　　　　＊
　
【その他一般】　　＊
　禁忌　　　　　　＊
　合併症の処置　　＊
　その他　　　　　＊
　
【参考文献】　　　急性中毒情報ファイル
　　　　　　　　　急性中毒処置の手引
　
【参考症例】　　　＊