【番号】     0147  大分類     殺鼠剤・獣忌避剤  タイトル    クマリン系殺鼠剤・獣忌避剤  分類番号    W011  小分類     水溶剤:ラテミン・・・・・・・ワルファリン2%含有          粉 末:ラテミン・・・・・・・ワルファリン0.025%含有              デスモア・・・・・・・ワルファリン0.05%含有              ラッテ・スローバッグ・ワルファリン0.1%含有              デスワリン・・・・・・ワルファリン0.5%含有              強力ローダン・・・・・ワルファリン0.5%含有              ラテミンコンク・・・・ワルファリン0.5%含有              メリーネコクマリン・・ワルファリン1%含有              チューモア「コンク」・ワルファリン1%含有              粉末ラテミン・・・・・ワルファリン1%含有          粒 剤:固形ラテミン・・・・・ワルファリン0.03%含有              ヤソミン1・・・・・・ワルファリン0.2%含有              クマリン20・・・・・・ワルファリン0.2%含有              メリーネコ3号・・・・ワルファリン0.1%含有              チューモア・・・・・・ワルファリン0.1%含有              ダイワクマレッド・・・ワルファリン0.1%含有              ヤソール・・・・・・・ワルファリン0.1%含有              テックルラットB・・・ワルファリン0.1%含有          粉 末:エンドックス・・・・・クマテトラリル0.75%含有              ダイナリン・・・・・・クマテトラリル0.035%含有  性状・成分   ワルファリン、クマテトラリル、フマリンなどの抗凝血作用薬   【作用の概要】  *  薬理作用    *  毒作用     ビタミンK拮抗による抗凝固作用。毛細血管損傷作用  体内動態    *          吸収     消化管から完全に(100%)吸収          分布     *          代謝・排泄  腸肝循環し、腎への排泄なし          半減期    37時間          蛋白結合率  99%  中毒量     1.通常の小児の誤食では中毒量摂取することはほとんどない          2.人で250〜500mgで出血発現(消化管潰瘍患者では100mgで出血)  致死量     ワルファリン:ラット経口LD50 雄323mg/kg、雌58mg/kg、                 ヒト推定致死量 50mg/kg          クマテトラリル:ラット経口LD50 17mg/kg          フマリン:マウス経口LD50 14.7mg/kg  死因      *  その他     *   【症状の概要】  1.プロトロンビン時間の延長と出血傾向で、歯肉出血、鼻出血、           関節腔出血、皮下出血斑。出血が持続すると出血性貧血、           より重度になると出血性ショックから死亡          2.中毒量でのプロトロンビン時間の延長は24時間以内に表れ、           36〜72時間がピーク  中枢神経    *  瞳孔      *  呼吸器     *  循環器     *  消化器     *  電解質・代謝  *  肝       *  腎・泌尿器   *  体温      *  皮膚      *  神経・筋    *  血液      *  その他     *   【治療の概要】  1.100mg以上を1回に服用した場合、消化管出血に注意して胃洗浄を           行う。後吸着剤と塩類下剤を投与          2.出血傾向のある場合、ビタミンK10mg(小児1〜5mg)筋注か皮下注           出血が強度の場合は輸血  全身管理    *  催吐      *  胃洗浄     *  吸着剤     *  下剤      *  強制利尿    *  血液浄化法   *  拮抗剤・解毒剤 *  その他     *   【その他一般】  *  禁忌      アスピリン、キニジン、スルファメチゾール等の投与  合併症の処置  *  その他     *   【参考文献】   急性中毒情報ファイル          急性中毒処置の手引   【参考症例】   *