【番号】     0144  大分類     除草剤  タイトル    アニリン系除草剤  分類番号    U011  小分類     フェンメディファム剤・・ベタナール          プレチラクロール剤・・ソルネット          メフェナセット剤・・ヒノクロアマ          リニュロン剤・・アファロン ロロックス          DCMU剤・・カーメックス クサウロン ジウロン ダイロン          DCPA剤・・スタム          IPC剤・・クロロIPC  性状・成分   *   【作用の概要】  *  薬理作用    植物の光合成を阻害することによる除草作用  毒作用     1.体内で生じたアニリン誘導体は、メトヘモグロビン血症を起こす          2.致死量では、肝、腎、消化器、脳に対し障害を及ぼす  体内動態              吸収     経口、経皮、吸入のいずれの経路からも吸収          分布     *          代謝・排泄  *          半減期    *          蛋白結合   *  中毒量     *  致死量     フェンメディファム:マウスLD50 2,000mg/kg          プレチラクロール:ラットLD50 2,200〜3,600mg/kg          メフェナセット:マウス、ラットLD50 5,000mg/kg以上          リニュロン:ラットLD50 1,000〜2,250mg/kg          DCMU:ラットLD50 437mg/kg          DCPA:マウスLD50 4,800mg/kg          IPC:ラットLD50 3,800〜7,500mg/kg          MCC:マウスLD50 4,000mg/kg  死因      *  その他     *   【症状の概要】  *  中枢神経    眩暈、耳なり、見当識障害、精神錯乱、運動失調、重症で昏睡          (メトヘモグロビン血症による酸素欠乏により起こる)  瞳孔      *  呼吸器     *  循環器     *  消化器     悪心、嘔吐、腹痛、下痢  電解質・代謝  *  肝       肝障害  腎・泌尿器   血尿、溶血のための尿細管障害、腎障害  体温      *  皮膚      皮膚・粘膜刺激症状  神経・筋    *  血液      メトヘモグロビン血症  その他     眼:刺激症状   【治療の概要】  基本的処置:誤嚥に十分注意しながら催吐、胃洗浄(洗浄液には、                あれば5,000倍過マンガン酸カリウム溶液、                または2%炭酸水素ナトリウム液を用いる)の後、                吸着剤と塩類下剤を投与する                皮膚接触部位は石鹸と水で、眼は十分に流水で洗浄          対症療法:呼吸管理・・動脈血ガス分析で酸素含量が低かったり、               メトヘモグロビンが30%以上あれば、メチレンブルーを               投与。1%メチレンブルー1〜1.5mg/kgを20分以上かけて               点滴静注または5mg/kg経口投与  全身管理    *  催吐      *  胃洗浄     *  吸着剤     *  下剤      *  強制利尿    *  血液浄化法   *  拮抗剤・解毒剤 *  その他     *   【その他一般】  *  禁忌      シルク、油脂類を与えない(薬剤の吸収を促進)  合併症の処置  *  その他     *   【参考文献】   急性中毒処置の手引   【参考症例】   *