【番号】     0138  大分類     殺虫剤  タイトル    殺蟻剤  分類番号    S041  小分類     1.有機リン(またはカーバネート剤)+ピレスロイド剤:            アリアトールS アリアトール粉剤 アリキットエアゾール             アリころしヤクレット アリコロリーエアゾール             アリタイガー アリ・デストン エアタイガーくろあり用             キングアリ殺しゾル 黒アリキラー 大正アシ殺しゾル             バポナくろあり用 ポインターアリカット             レキソールアリころし          2.ピレスロイド剤:            アリキンチョール アリケムシカダン アリフマキラー             アリ用殺虫ゾル インピレスアリ退治 COOPアリ殺虫剤             ライオンクロアリエアゾール          3.有機リン(またはカーバメート剤):            アリアトール アリキット液剤 アリコロ アリサニタS             アンツーハンター ワラジキル          4.ホウ酸またはホウ砂:            黒アリ退治 アリナックス アリメツ  性状・成分   ピレスロイド剤(アレスリン、フタルスリン、d-T80-レスメトリン          など)2〜5%のものが多い          有機リン剤(MEP、アセフェート、ダイアジノンなど)          カーバメート剤(NACなど)2〜5%のものが多い          エアゾール剤・液剤:灯油やキシレンを含有          ※その他にホウ酸やホウ砂(3〜5%含有)含有製品あり   【作用の概要】  *  薬理作用    *  毒作用     有機リン剤、カーバメート剤:コリンエステラーゼ阻害作用          ピレスロイド剤:中枢神経刺激作用、痙攣誘発作用  体内動態    分類番号S081(有機リン剤)、S091(カーバメート剤)、          S022(ピレスロイド剤)参照          吸収     *          分布     *          代謝・排泄  *          半減期    *          蛋白結合   *  中毒量     ピレスロイド剤のみ含有の製品は大量でない限り重篤な中毒は          起こりにくい  致死量     ピレスロイド剤として:ヒト経口推定致死量 10〜100g          有機リン剤:MEP・・ラット経口LD50 330mg/kg                アセフェート・・マウス経口LD50 480mg/kg                ダイアジノン・・ラット経口LD50 250mg/kg          カーバメート剤:NAC・・マウス経口LD50 438mg/kg  死因      *  その他     *   【症状の概要】  1.ピレスロイド含有製品大量の場合、嘔気、嘔吐、下痢、           口唇・舌のしびれ感、めまい、痙攣          2.有機リン、カーバメート剤含有の製品:嘔気、嘔吐、           唾液分泌過多、発汗、下痢、腹痛、縮瞳、筋線維性攣縮、           歩行困難、徐脈、肺水腫          3.液剤、エアゾール剤は気道内誤嚥により化学性肺炎を発症する           可能性あり  中枢神経    *  瞳孔      *  呼吸器     *  循環器     *  消化器     *  電解質・代謝  *  肝       *  腎・泌尿器   *  体温      *  皮膚      *  神経・筋    *  血液      *  その他     *   【治療の概要】  中毒の基本的処置(呼吸・循環管理)  全身管理    *  催吐      誤嚥に十分注意して行う(液剤、エアゾール剤の場合は          望ましくない)  胃洗浄     施行する  吸着剤     投与する  下剤      投与する  強制利尿    *  血液浄化法   *  拮抗剤・解毒剤 1.有機リンやカーバメート剤によるムスカリン様作用に対しては           硫酸アトロピン投与する          2.早期(36〜48時間以内)で有機リン剤による症状があるなら           PAMを投与する  その他     *   【その他一般】  *  禁忌      *  合併症の処置  *  その他     *   【参考文献】   急性中毒処置の手引   【参考症例】   *