【番号】     0134  大分類     殺虫剤  タイトル    蚊取り線香  分類番号    S012  小分類     蚊取り線香  性状・成分   主成分:ピレスロイド系殺虫剤(dl・d-T80-アレスリンまたは              アレスリン、ピレトリン)を蚊取り線香1巻(約13g)に              34〜80mg含有   【作用の概要】  *  薬理作用    *  毒作用     神経系過剰刺激作用、運動神経麻痺作用、アレルギー作用  体内動態    *          吸収     ピレスロイド剤:速やかに吸収し、ラットでは                         摂取30分〜1時間半後に脳で                         最高濃度となる          分布     *          代謝・排泄  *          半減期    *          蛋白結合   *  中毒量     マウス・ラットで線香4.8g/kg(ヒトに換算すると体重10kgの          幼児では3.5巻、成人では15〜22巻以上の量)服用でも急性経口          毒性は認められない  致死量     *  死因      *  その他     *   【症状の概要】  1.線香1かけら程度の誤食では中毒症状は出現しない          2.大量摂取では、嘔気、嘔吐、下痢、口唇・舌のしびれ感、           めまい、顔面蒼白、痙攣          3.大量の吸入により、くしゃみ、鼻炎、咳嗽、悪心、頭痛、           耳鳴り、昏睡(通常使用法の20〜30倍濃度、1日8時間、           連続5週間の吸入では異常なし)          4.過敏症者では、皮膚炎、アナフィラキシーショックを起こす  中枢神経    *  瞳孔      *  呼吸器     *  循環器     *  消化器     *  電解質・代謝  *  肝       *  腎・泌尿器   *  体温      *  皮膚      *  神経・筋    *  血液      *  その他     *   【治療の概要】  線香1かけら程度の誤食では特別な処置の必要なし          医療機関での処置            大量摂取した場合、催吐または胃洗浄、吸着剤と塩類下剤の            投与などの基本的処置と対症療法(痙攣対策、呼吸管理)  全身管理    *  催吐      *  胃洗浄     *  吸着剤     *  下剤      *  強制利尿    *  血液浄化法   *  拮抗剤・解毒剤 *  その他     *   【その他一般】  *  禁忌      *  合併症の処置  *  その他     *   【参考文献】   急性中毒情報ファイル          急性中毒処置の手引   【参考症例】   *