【番号】  0185  大分類    食品 タイトル  毒キノコ(ジロミトリン)  分類番号    I121  小分類  シャグマアミガサタケ  性状・成分   ジロミトリンが体内で加水分解されて、モノメチルヒドラジンとな          り中毒を起こす (モノメチルヒドラジン自体は、沸点87.5℃)→加熱調理中に揮散 【作用の概要】  * 薬理作用    肝,腎,腸,膀胱に障害を与える  毒作用     *  体内動態    *  吸収 *  分布 *  代謝・排泄  *          半減期    *  蛋白結合   *  中毒量      *  致死量     モノメチルヒドラジン:マウス LD50 1.24mg/kg  死因      *  その他     熱に不安定で煮沸・乾燥により無毒化 【症状の概要】  食後6〜12時間で発症  中枢神経    頭痛 痙攣 昏睡 瞳孔      *  呼吸器     *  循環器     * 消化器  嘔吐 腹痛 下痢(血便)  電解質・代謝  *  肝       肝障害  腎・泌尿器   腎障害  体温      発熱  皮膚      *  神経・筋    筋痙攣  血液      溶血 MHb血症  その他     * 【治療の概要】  *  全身管理    * 催吐  *  胃洗浄     ○  吸着剤  活性炭(40〜60g→水200ml) 下剤  * 強制利尿    *  血液浄化法  *  拮抗剤・解毒剤 ピリドキシン 25mg/kgを30分以上かけて静注 その他  輸液(肝保護剤を加える)          対症療法           【その他一般】  *  禁忌      *  合併症の処置  *  その他     * 【参考文献】   急性中毒情報ファイル 戸崎洋子:救急医学 12,1551-1559,1988 【参考症例】   サラダなど生食すると中毒になり,十分加熱して食すると中毒を起こさないという報告もある。