【番号】　　　　　００７７
　大分類　　　　　文具
　タイトル　　　　修正液（修正箇所を被膜隠蔽）
　分類番号　　　　Ｆ１６１
　小分類　　　　　修正液
　性状・成分　　　水性、油性、万能型の３タイプがある
　　　　　　　　　主成分：酸化チタン　４０〜５０％　樹脂　１０％
　　　　　　　　　溶剤：水性（エタノール、メタノール、水）
　　　　　　　　　　　　油性（トルエン、トリクロルエタン）
　　　　　　　　　　　　万能型（エチルシクロヘキサノン、トリクロルエタン
　　　　　　　　　　　　　　　　メチルシクロヘキサノン）
　
【作用の概要】　　＊
　薬理作用　　　　＊
　毒作用　　　　　有機溶剤による粘膜刺激作用、中枢神経抑制作用
　体内動態　　　　
　　　　　　　　　吸収　　　　　シクロヘキサン：消化管からあまり吸収されない
　　　　　　　　　　　　　　　　トルエン：経口、吸入により急速に吸収されるが、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　経皮吸収は極めて遅い
　　　　　　　　　　　　　　　　トリクロルエタン：経口、吸入、経皮で急速に吸収
　　　　　　　　　　　　　　　　シクロヘキサノン：皮膚からの吸収は速い
　　　　　　　　　分布　　　　　＊
　　　　　　　　　代謝・排泄　　トルエン：主に肝で代謝され、馬尿酸として尿中に
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　排泄。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　一部は未変化体として呼気中に排泄
　　　　　　　　　　　　　　　　トリクロルエタン：少量がクロロエタノールに代謝
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　グルコロン酸抱合体として
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　尿中に排泄
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　９１％が未変化体として肺から
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　排泄
　　　　　　　　　　　　　　　　シクロヘキサノン：グルコロン酸抱合体として排泄
　　　　　　　　　半減期　　　　トルエン　７．５時間
　　　　　　　　　蛋白結合　　　＊
　中毒量　　　　　＊
　致死量　　　　　酸化チタン：ヒト経口推定致死量　15g／kg以上
　　　　　　　　　トルエン：ヒト経口推定致死量　15〜30ml
　　　　　　　　　シクロヘキサン：マウス経口ＬＤ50　1,297mg／kg
　　　　　　　　　トリクロルエタン：ヒト経口推定致死量　0.5〜5g／kg
　　　　　　　　　シクロヘキサノン：ラット経口ＬＤ50　1,620mg／kg以上
　死因　　　　　　＊
　その他　　　　　＊
　
【症状の概要】　　＊
　中枢神経　　　　頭痛、めまい、酩酊、興奮、意識障害
　瞳孔　　　　　　＊
　呼吸器　　　　　咳嗽、嗄声、呼吸抑制
　循環器　　　　　＊
　消化器　　　　　悪心、嘔吐
　電解質・代謝　　トルエンでは体液・電解質補充後低カルシウム血症
　肝　　　　　　　＊
　腎・泌尿器　　　＊
　体温　　　　　　＊
　皮膚　　　　　　＊
　神経・筋　　　　＊
　血液　　　　　　＊
　その他　　　　　眼に入ったら刺激、流涙
　
【治療の概要】　　体重１ｋｇ当り0.3ml以上飲んだ場合、吐かせずすぐに受診
　　　　　　　　　経口：気管内挿管後、胃洗浄
　　　　　　　　　　　　吸着剤、塩類下剤の投与
　　　　　　　　　　　　対症療法
　　　　　　　　　吸入：患者を新鮮な空気の下へ移送
　　　　　　　　　　　　呼吸管理、強制過換気、その他対症療法
　全身管理　　　　カテコールアミンは、心筋の感受性を高め、致死的不整脈誘発の
　　　　　　　　　おそれがあるため禁忌
　催吐　　　　　　禁忌（有機溶剤を含有するものでは、誤嚥で化学性肺炎）
　胃洗浄　　　　　誤嚥に十分気を付ける
　吸着剤　　　　　＊
　下剤　　　　　　＊
　強制利尿　　　　＊
　血液浄化法　　　＊
　拮抗剤・解毒剤　＊
　その他　　　　　＊
　
【その他一般】　　＊
　禁忌　　　　　　催吐は禁忌、カテコールアミンは禁忌
　合併症の処置　　＊
　その他　　　　　＊
　
【参考文献】　　　急性中毒処置の手引
　
【参考症例】　　　＊