【番号】     0084  大分類     文具  タイトル    マジックインク(水性)  分類番号    F132  小分類     マジックインク  性状・成分   成分:水 70%(エチレングリコール15%含有製品もある)、             顔料 10%、樹脂 20%   【作用の概要】  *  薬理作用    *  毒作用     エチレングリコール:中枢神経抑制作用、腎障害、                    低カルシウム血症  体内動態    *          吸収     エチレングリコール:経口により急速に吸収          分布     エチレングリコール:分布容量 0.83L/kg          代謝・排泄  エチレングリコール:肝臓で酸化されグリコール酸                           を経て、シュウ酸となる          半減期    *          蛋白結合   *  中毒量     補充用液を飲まない限り、臨床的に問題を生じる中毒とはならない          顔料、樹脂の毒性は低いので、主に溶剤が中毒の起因物質  致死量     エチレングリコール:成人経口推定致死量 1.4ml/kg  死因      *  その他     *   【症状の概要】  エチレングリコールの主な中毒症状            初期(30分〜12時間):エタノール様酩酊、運動失調、                      言語蹉跌、痙攣、昏睡、                      アニオンギャップ代謝性アシドーシス、                      シュウ酸カルシウム尿、血尿、蛋白尿            中期(12〜36時間):頻呼吸、チアノーゼ、肺水腫、心臓肥大症            後期(2〜3日):腎不全(尿細管壊死)、まれに視力障害  中枢神経    *  瞳孔      *  呼吸器     *  循環器     *  消化器     *  電解質・代謝  *  肝       *  腎・泌尿器   *  体温      *  皮膚      *  神経・筋    *  血液      *  その他     *   【治療の概要】  *  全身管理    対症療法  催吐      催吐を行う  胃洗浄     胃洗浄を行う  吸着剤     投与する  下剤      塩類下剤を投与する  強制利尿    *  血液浄化法   エチレングリコール中毒の重篤時は血液透析を施行  拮抗剤・解毒剤 エリレングリコールに対してエタノールの投与(グリコールから          シュウ酸への代謝を阻害)  その他     *   【その他一般】  *  禁忌      *  合併症の処置  *  その他     *   【参考文献】   急性中毒処置の手引   【参考症例】   *