【番号】     0037  大分類     メイクアップ類  タイトル    ファンデーション  分類番号    C021  小分類     ファンデーション  性状・成分   粉末原料:酸化亜鉛、二酸化チタン、タルク、炭酸カルシウム、               カオリン          粉末原料合剤:パウダー状(約100%)、ケーキ状(80%)、                 クリーム状(55%)、スティック状(50%)、                 ローション状(10〜20%)   【作用の概要】  製品の経口毒性はきわめて低いが、パウダー状のものを気管に大量          吸入した場合、入院を要したり、致死的なこともあるので危険  薬理作用    *  毒作用     タルクは不活性物質であるが、吸入すると細気管支粘膜に付着し、          粘膜を乾燥させ、排出を困難にし閉塞をきたす  体内動態          吸収     *          分布     *          代謝・排泄  *          半減期    *          蛋白結合   *  中毒量     *  致死量     酸化亜鉛:ヒト経口推定致死量 0.5〜5g/kg          二酸化チタン、タルク、炭酸カルシウム、カオリン、          流動パラフィン、ワセリン、グリセリン              :ヒト経口推定致死量 15g/kg以上  死因      *  その他     *   【症状の概要】  経口:大量の場合:油分の多い製品では、悪心、嘔吐、下痢等の                   消化器症状、パウダー状のものでは、                   誤嚥による物理的障害に注意          パウダー吸入:循環器系・・心臓性呼吸不全による頻脈                 呼吸器系・・くしゃみ、咳嗽、嘔吐、無呼吸または                       過呼吸、チアノーゼ、気管支炎、                       細気管支炎、肺水腫、無気肺、肺気腫          症状は吸入後すぐか、あるいは12〜24時間経って発現          (1日以上の注意深い経過観察を指示)  中枢神経    *  瞳孔      *  呼吸器     呼吸不全 無呼吸 過呼吸 気管支炎  循環器     *  消化器     悪心 嘔吐 下痢  電解質・代謝  *  肝       *  腎・泌尿器   *  体温      *  皮膚      *  神経・筋    *  血液      *  その他     *   【治療の概要】  経口:少量の場合・・処置不要。症状があれば対症療法          吸入:気道確保、呼吸管理(分泌物の除去)、必要に応じ             気管支拡張剤の投与             その他対症療法          パウダー吸入の場合:タルクは水に不溶性のため気管支洗浄の                    有効性には疑問あり  全身管理    *  催吐      *  胃洗浄     *  吸着剤     *  下剤      *  強制利尿    *  血液浄化法   *  拮抗剤・解毒剤 *  その他     *   【その他一般】  *  禁忌      *  合併症の処置  *  その他     *   【参考文献】   急性中毒処置の手引   【参考症例】   *