【番号】     0036  大分類     メイクアップ類  タイトル    口紅・リップクリーム  分類番号    C011  小分類     カンフル含有品:オペラハーブトリートメントリップ                  シャインフローネリップ                  メンソレータム薬用リップスティック          カンフル非含有品:ザーネリップクリーム ニベアリップクリーム                   薬用チャームリップ  性状・成分   1本3〜5g          成分:油性基剤(ヒマシ油、オリーブ油、ラノリン、             キャンデリラロウ、カルナバロウ、流動パラフィン、             ワセリン、セタノール)を80〜90%含有             顔料(二酸化チタン、酸化亜鉛)、着色料、香料          リップクリーム:口紅から着色料を除いたもの          注意:カンフル0.3〜0.6%含有の製品あり             (特に薬用リップクリーム)   【作用の概要】  *  薬理作用    *  毒作用     カンフル→防虫剤ファイルを参照          油性基剤による緩下作用          カンフルによる局所粘膜刺激作用、中枢神経刺激作用  体内動態          吸収     *          分布     *          代謝・排泄  *          半減期    *          蛋白結合   *  中毒量     口紅1本程度の誤食では中毒の心配はない          カンフル含有製品10本以上(カンフルとして成人1g以上、          乳幼児0.5g以上)食べた場合は入院の必要あり  致死量     油性基剤(ヒト経口推定致死量)           ラノリン、キャンデリラロウ、カルナバロウ、流動パラフィン、           ワセリン、セタノール:15g/kg以上           ヒマシ油:5〜15g/kg          顔料(ヒト経口推定致死量)           二酸化チタン:15g/kg以上           酸化亜鉛:0.5〜5g/kg          カンフル:乳幼児致死量 1g、成人致死量 2gあるいは50〜500mg/kg  死因      *  その他     *   【症状の概要】  カンフル非含有の製品を大量に食べた場合:油性基剤による           一過性の悪心、嘔吐、下痢等の消化器症状を生ずることあり          カンフル含有の製品を大量に食べた場合:カンフルによる中毒を           考慮(防虫剤のカンフルの項参照)  中枢神経    *  瞳孔      *  呼吸器     *  循環器     *  消化器     一過性の悪心、嘔吐、下痢  電解質・代謝  *  肝       *  腎・泌尿器   *  体温      *  皮膚      *  神経・筋    *  血液      *  その他     *   【治療の概要】  カンフル非含有製品の場合:通常処置不要。症状があれば対症療法          カンフルによる中毒:防虫剤のカンフルの項を参照  全身管理    *  催吐      カンフル含有製剤の場合は禁忌(痙攣誘発)  胃洗浄     *  吸着剤     *  下剤      *  強制利尿    *  血液浄化法   *  拮抗剤・解毒剤 *  その他     *   【その他一般】  *  禁忌      カンフル含有製剤:牛乳や脂肪食摂取(吸収促進)は禁忌                   催吐(痙攣誘発)は禁忌  合併症の処置  *  その他     *   【参考文献】   急性中毒処置の手引   【参考症例】   *