【番号】　　　　　００３５
　大分類　　　　　基礎化粧品
　タイトル　　　　日焼け止め（ローション、クリーム）
　分類番号　　　　Ｂ０３１
　小分類　　　　　ローション　クリーム
　性状・成分　　　紫外線吸収剤：パラアミノ安息香酸系、サリチル酸系などの薬品
　　　　　　　　　紫外線散乱剤：酸化チタン、カラミン、酸化亜鉛、硫酸バリウム
　　　　　　　　　油性基剤（グリセリン、加水ラニリンなど）、香料、水を含有
　　　　　　　　　化粧品100g中のパラアミノ安息香酸及びそのエステルは４ｇ以下と
　　　　　　　　　規定されている
　
【作用の概要】　　＊
　薬理作用　　　　＊
　毒作用　　　　　パラアミノ安息香酸系、サリチル酸系以外の成分は、含有量、
　　　　　　　　　毒性から考えてほとんど問題なし
　　　　　　　　　サリチル酸塩：呼吸中枢の直接刺激作用、酸化的リン酸化の阻害、
　　　　　　　　　krebsサイクルの酵素障害、脂質・アミノ酸代謝障害
　体内動態
　　　　　　　　　吸収　　　　　経口で吸収（パラアミノ安息香酸）
　　　　　　　　　　　　　　　　経口、経皮また直腸から吸収（サリチル酸塩）
　　　　　　　　　分布　　　　　急速に全身の組織、体液に分布（タンパク結合率
　　　　　　　　　　　　　　　　50〜80％、vd=0.162〜0.345L/kg)(サリチル酸塩)
　　　　　　　　　代謝・排泄　　少量がグロクロン酸抱合体として、残りは未変化体
　　　　　　　　　　　　　　　　として腎から排泄、半減期は短い
　　　　　　　　　　　　　　　　（パラアミノ安息香酸）
　　　　　　　　　　　　　　　　加水分解やグルクロン酸抱合を受け、腎から排泄
　　　　　　　　　　　　　　　　（半減期：成人2.4〜19時間、小児15〜29時間）
　　　　　　　　　　　　　　　　（サリチル酸塩）
　　　　　　　　　半減期　　　　＊
　　　　　　　　　蛋白結合　　　＊
　中毒量　　　　　＊
　致死量　　　　　パラアミノ安息香酸（PABA）：ヒト経口推定致死量　0.5〜5g／kg
　　　　　　　　　サリチル酸塩：ヒト経口推定致死量　50〜500mg／kg
　死因　　　　　　＊
　その他　　　　　＊
　
【症状の概要】　　パラアミノ安息香酸およびそのエステル：
　　　　　　　　　　　大量の服用では、嘔気、嘔吐、腹痛の報告あり。
　　　　　　　　　　　副作用として、アシドーシス、発熱、メトヘモグロビン血症の
　　　　　　　　　　　報告あり
　　　　　　　　　サリチル酸塩：
　　　　　　　　　　　悪心、嘔吐、出血、脱水症、過呼吸、肺水腫、めまい、嗜眠、
　　　　　　　　　　　耳鳴、痙攣、昏睡、タンパク尿・血尿、腎機能障害、
　　　　　　　　　　　代謝性アシドーシス、呼吸性アシドーシス、発熱
　　　　　　　　　　　小児では低血糖
　中枢神経　　　　痙攣
　瞳孔　　　　　　＊
　呼吸器　　　　　過呼吸
　循環器　　　　　＊
　消化器　　　　　＊
　電解質・代謝　　アシドーシス　低血糖
　肝　　　　　　　＊
　腎・泌尿器　　　タンパク尿　血尿
　体温　　　　　　発熱
　皮膚　　　　　　＊
　神経・筋　　　　＊
　血液　　　　　　メトヘモグロビン血症
　その他　　　　　＊
　
【治療の概要】　　なめた程度なら経過観察
　　　　　　　　　0.2g／kg以上食べた場合はすぐ受診
　　　　　　　　　一般的な中毒に対する処置、対症療法
　　　　　　　　　サリチル酸塩中毒の場合：アルカリ性強制利尿、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　重症例では血液透析
　全身管理　　　　＊
　催吐　　　　　　＊
　胃洗浄　　　　　＊
　吸着剤　　　　　＊
　下剤　　　　　　＊
　強制利尿　　　　アルカリ性強制利尿（サリチル酸塩中毒時）
　血液浄化法　　　重症例には、血液透析（サリチル酸塩中毒時）
　拮抗剤・解毒剤　＊
　その他　　　　　＊
　
【その他一般】　　＊
　禁忌　　　　　　＊
　合併症の処置　　＊
　その他　　　　　＊
　
【参考文献】　　　急性中毒処置の手引
　
【参考症例】　　　＊