【番号】　　　　　００３１
　大分類　　　　　洗剤関係
　タイトル　　　　酸素系漂白剤（過ホウ酸ナトリウム）
　分類番号　　　　Ａ１２２
　小分類　　　　　ニューブリーチ
　性状・成分　　　粉末
　
【作用の概要】　　＊
　薬理作用　　　　＊
　毒作用　　　　　体内で過ホウ酸ナトリウムは、過酸化水素、ホウ酸ナトリウム、
　　　　　　　　　水酸化ナトリウムに分解する
　　　　　　　　　過酸化水素の分解に伴う酸素発生による刺激作用
　　　　　　　　　ホウ酸ナトリウムの細胞毒性と中枢抑制作用
　体内動態
　　　　　　　　　吸収　　　　　＊
　　　　　　　　　分布　　　　　＊
　　　　　　　　　代謝・排泄　　＊
　　　　　　　　　半減期　　　　＊
　　　　　　　　　蛋白結合　　　＊
　中毒量　　　　　＊
　致死量　　　　　ヒト経口致死量　ホウ酸として　乳児　2〜3g
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　幼児　5〜6g
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　成人　15〜20g
　　　　　　　　　（ラット経口ＬＤ50過ホウ酸ナトリウム2.1g／kg）
　死因　　　　　　＊
　その他　　　　　＊
　
【症状の概要】　　ホウ酸中毒と考えてよい
　中枢神経　　　　頭痛　嗜眠　振せん　痙攣　譫語　精神異常
　　　　　　　　　重症：中枢神経の抑制　昏睡
　瞳孔　　　　　　＊
　呼吸器　　　　　重症：呼吸障害　チアノーゼ
　循環器　　　　　顔面紅潮　重症：ショック
　消化器　　　　　悪心　嘔吐　下痢　上腹部痛　粘膜障害　発生酸素による鼓腸　
　　　　　　　　　吐血　下血
　電解質・代謝　　代謝性アシドーシス
　肝　　　　　　　まれに肝障害（黄疸、肝腫など）
　腎・泌尿器　　　まれに腎障害（蛋白尿、乏尿、高窒素血症など）
　体温　　　　　　発熱
　皮膚　　　　　　冷汗　皮膚紅斑（斑状丘疹、蕁麻疹、猩紅熱様の発疹）
　神経・筋　　　　脱力
　血液　　　　　　＊
　その他　　　　　＊
　
【治療の概要】　　＊
　全身管理　　　　輸液（ビタミンＢ群、肝保護剤を加える）
　　　　　　　　　炭酸水素ナトリウム注（メイロン）で代謝性アシドーシスを
　　　　　　　　　補正する
　　　　　　　　　対症療法　痙攣・・ジアゼパム注（セルシン）、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　フェノバルビタール注（フェノバール）
　催吐　　　　　　＊
　胃洗浄　　　　　行う
　吸着剤　　　　　活性炭（1g／kg→水100〜200ml）
　下剤　　　　　　硫酸マグネシウム（0.5g／kg→水100〜200ml）または
　　　　　　　　　マグコロール5ml／kgまたはソルビトール液5ml／kg
　強制利尿　　　　腎障害のため不可
　血液浄化法　　　血液透析（ＨＤ）、腹膜潅流（ＰＤ）
　　　　　　　　　小児には、腹膜潅流が第一選択　腎不全に陥れば血液透析
　拮抗剤・解毒剤　＊
　その他　　　　　＊
　
【その他一般】　　＊
　禁忌　　　　　　＊
　合併症の処置　　＊
　その他　　　　　＊
　
【参考文献】　　　急性中毒処置の手引
　　　　　　　　　急性中毒情報ファイル
　
【参考症例】　　　＊