Gopherとは、目次に従って文書や画像・音声などのデータを見ていくことができるシ ステムで、元々はアメリカのミネソタ大学で学生に様々な情報を提供するために開発 されました。使い方が非常に簡単でソフトウェアも比較的単純なので、次に述べるWW Wが登場するまでは世界中で広く利用されていました。ちなみにGopherという名前は、 ミネソタ州に多くすむ地ネズミに由来しています。Gopherの目次はいくつもの階層を 持っています。また、別のGopherの目次注1を含めることもできるので、利用する場 合にはその構造を把握することが重要です。UMIN2のGopherシステムでは、日本語の 最初の目次として、下のようなメニューを提供しています。これは内容に応じて分類 されていて、行末に「/」がついているものは、さらに細かなメニューを含むことを 示しています。そして、8番や9番のメニューからは、UMIN2以外のサーバーにある 目次やデータにアクセスすることができます。なお、利用登録なしでGopherを利用す るには専用のクライアント・ソフトウェア注2があると便利です。UMIN2では、次ペ ージに紹介するanonymous ftpでこうしたプログラムをファイル転送できるようにし てありますが、特にソフトを用意しなくても利用できるような入り口も用意してあり ます。telnetプログラムを使ってdb.umin.u-tokyo.ac.jpにgopherというユーザー名 (パスワードはありません)でログインすると、UMIN2システムとほぼ同じ機能を 利用することが可能です。
注1) Internet上にはGopherの目次を提供する「サーバー」がたくさんあります。 注2) 利用者が直接操作するプログラムのことです。目次やデータを提供している サーバー上では、別のプログラム(サーバー・ソフトウェア)が動いています。