浣腸 目的:下部腸管の内容排除と直腸内への液体(薬剤)注入を目的とす    る。  a.大腸下部を清浄にする。  b.大腸内のガスの貯留、腹部膨満を緩和する。  c.薬剤を与える。  d.水分、栄養の供給。  e.大腸内の検査。 種類:(目的により使いわける) @催下浣腸(石鹸浣腸、グリセリン浣腸、食塩水浣腸、温湯浣腸) A駆風浣腸 B保留浣腸 C滋養浣腸 D緩和浣腸 E興奮浣腸 F鎮静浣腸 Gバリウム浣腸 必要物品:(催下浣腸の場合) 浣腸器、ネラトンカテーテル、潤滑油、処置用ゴムシーツ、グリセリ ン液、のう盆、便器。 手順: @液量を計算し、適度な温度に温める。 A物品を整えた後、ベッドの端で患者を左側臥位にし膝を屈曲させ体  位を整える。 B浣腸器にグリセリン液を吸い上げ、カテーテルに連結し、空気を出  し、クレンメで止め、先端に潤滑油をぬる。 C患者に口呼吸をさせ、ゆっくり直腸内にカテーテルを挿入する。 D指でカテーテルを把持し、クレンメをはずし、液をゆっくり注入す  る。 Eカテーテルをゆっくり抜いたあと、圧迫し、2〜3分待って排便さ  せる。 観察点:一般状態(呼吸、脈拍、血圧、疲労度、腹部膨満など)、     反応便(有無、量、性状、色、臭いなど)、排ガスの有無。                             6−E