光線療法 目的:光のエネルギ−により皮下のビリルビンの分解促進をはかり、    異常黄疸を治癒する。 必要物品:@光線療法ユニット A保育器(閉鎖式、開放式)      Bアイマスク、ガ−ゼ C温度計(コットの場合) 方法:@光線療法ユニットを保育器フ−ドにのせ、付属の吸盤でずれ     落ちないようセットする。スタンドタイプの場合は、ツマミ     をゆるめて適切な高さに調整し、確実に固定する。    A電源コ−ドをコンセントに接続する。その際、ア−スも正し     く接続する。    Bアイマスクで患児の目をおおって固定し、光線から完全に目     を保護する。(閉眼していることを確認してからおおう。)    C散乱する光をライトカバ−またはカ−テン、スクリ−ンによ     り遮断できるようにする。    D照射時間の目もりを「0」にセットする。医師に照射時間、     照射灯の本数を確認しスイッチを入れる。    E必らずファンもまわす。 看護上のポイント @効果的照射手順  ・仰臥位・側臥位・腹臥位を1時間ごとに行ない、照射部位を広範   にする。  ・オムツカバ−による被覆部位を最小限にする。 A目の保護  ・定期的にアイマスクをはずし、眼脂の分泌、眼瞼の状態、角膜の   充血を観察、記録する。 B保温・保湿  ・直腸温を1〜2時間ごとに測定し、体温の上昇に注意する。  ・保育器内の温度、湿度も定期的にチェックする。 C全身状態の観察を行ない、異常の早期発見につとめる。  ・バイタルサイン  ・黄染部位の範囲と程度の変化  ・便・尿の色調や性状の変化  ・腹満、発熱、皮膚の発赤、発疹の出現  ・皮膚の乾燥、大泉門の陥没  ・啼泣、体動、姿勢、四肢の振戦、痙攀、哺乳力の変化 D水分・栄養の補給、水分出納のチェック E皮膚の保護、保清                  6−E