腎瘻(開放) カテ−テルを側背部皮膚から、腎実質を貫通し、腎うへ留置した状態 を言う。 1適応 @腎う以下の尿の通過障害が高度な時. 骨盤内腫瘍、尿管      腫瘍の末期     A一次的に腎機能を保持し、二次的処置を待つ時. 水腎、      腎外傷     B手術時の腎、尿管の安静、保護をする時.腎う形成術時 2腎ろう造設術時の必要物品@ネフロストミ−セット A一般縫合セ     ット B造影剤 C局所麻酔薬 D消毒セット E腎バルン     又は三孔先穴カテ−テル F接続チュ−ブ Gハルンバッグ 3手術方法(中央放射線部透視室で行なう。)  @患側を術者の方へ向け、腹臥位をとる。  A超音波、X線透視を使用し、穿刺部位を確認する。  B消毒後、局所麻酔下で、ネフロストミ−セットを利用し、カテ−   テルを挿入する。  C造影でカテ−テル位置を確認後固定し、ガ−ゼをあてる。 4看護のポイント  @カテ−テルの固定を確実にし、目印をつけて体内挿入の長さを、   常に確認しておく。  A尿の流出状態、カテ−テルの屈曲の有無を確認する。  B尿混濁 浮遊物の多い場合は、生理食塩水を用い洗浄する。  Cシャワ−浴はミニパックをつけ、ガ−ゼをはずして、行なう。   5分以内であれば、浴槽に入ってもよい。終了後は、すぐ消毒を   行なう。  D一日尿量が、2000ml以上になるよう、水分負荷を行なう。  Eハルンバッグは、必ず腎部より低位置とし、逆流を防止する。  Fシリコンカテ−テルの場合は、一月に一回カテ−テルを交換する  G感染を予防し、腎部痛、発熱、尿の性状に注意しておく。 5腎ろう開放、クランプ時のポイント  @腎留置カテ−テルを抜去する目的で行なう。造影、腎う内圧の測   定後、結果が良好であれば、カテ−テルを閉鎖する。  A排尿状態不良、腎部痛、発熱があった場合は、直ちにカテ−テル   を開放し、様子をみる。  Bカテ−テル抜去後、腎ろうより漏尿がある場合は、1から2日で   自然に止まるので、清潔なガ−ゼを当て、頻回に交換する。                             7−w