腹膜潅流(CAPD) 外科的手段により、腹腔に留置カテ−テルを挿入し、クロ−ズドシス テムにて、1から2リットルの潅流液を5から6時間、腹腔内に停滞 させながら、連続的に透析を行なう方法であり、自己管理による患者 の社会復帰を目的としている。 1潅流液交換時の必要物品 (トラベノ−ル方式) @加湿器(濃度、容量、使用期限を確認し、パックを保温する。) Aバック(よく、もみほぐし、液もれが無いか確認しておく。) B専用ストッパ− C交換用キット(マスク.テ−プ.シエルコネクタ−が入っており、  滅菌してある。) 2手順 @確実な清潔操作の行なえる服装、場所をえらび、必要物品を用意す  る。 A流水で、石けんを使用し、十分手洗いをした後、座位で操作する。 B手順用パンフレットに従い、正確な手技でパックを交換する。 C前バックの排液時間、約20分、新バックの潅流液注入時間は、約  5分を目安とし、時間がかかる場合には、カテ−テルの閉塞の有無  を確認し、深呼吸や、体位変換を試みる。 3看護のポイント @正しい手順による手技をマスタ−させる。 A主な合併症である腹膜炎の発生防止に対する知識を十分、理解させ  る。又腹膜炎がおきた場合の対応策、連絡方法を熟知させる。  (腹膜炎時の主な症状. 排液の混濁、腹痛、おう吐、発熱) B腎機能 体液、潅流液、食事等に対し、理解させる。 4カテ−テル挿入部のケア− @ガ−ゼをはずし、シャワ−浴をし、流水で石けん分を完全に洗いお  とす。 A清潔なガ−ゼで拭き、か皮があったり、汚れが残っていたら、オキ  シド−ルで洗う。 Bポピドンヨ−ド液を十分しみこませたガ−ゼで、挿入部から外に向  け、円を描くように消毒し、乾燥させてから、滅菌ガ−ゼをあてる  又、アダプタ−部もガ−ゼで保護する。 Cカテ−テルが、引っぱられないように、しっかりとテ−プで固定す  る。 D接続チュ−ブの交換は、定期的に医師が行なう。                             7−W