腹膜潅流(PD) 1目的 腹膜の半透性を利用し、血液を透過する方法である。     体内の尿素窒素、その他の老廃物を除去すると共に、水分と     電解質代謝を調整する。 2必要物品 腹膜潅流セット(中材.JMS各1セット)       消毒セット.排液瓶.腹膜ボタン.保温器.ばん創膏 3手順 @排尿.排便をすませる。     A体重測定.バイタルサインのチエックを行なう。     B食事は軽食とする。     C仰臥位をとらせる。     D無菌的操作にて、腹膜腔内にカテ−テルを留置する。     Eカテ−テルを確実に固定し、挿入部の清潔を保持する。     F37から38度の透析液を用い潅流を開始する。     Gバイタルサインのチエックと、一般状態の観察を行なう。     H透析液出納量を記録し、排液の状態を観察する。     I間けつ的にPDを行なう場合は、カテ−テルを抜去し、腹      膜ボタンを挿入しておく。     J透析終了後、体重測定を行なう。 4観察のポイント @潅流液の注入 排液状態.注排液が不良の場合は、ル−トの閉塞の  有無を確認後、体位変換、深呼吸を行なう。 A呼吸状態.呼吸苦を訴える場合は、深呼吸、ベッドアップを試み、  潅流液の注入速度、出納バランスもチエックしてみる。 B腹膜刺激症状の有無.腹痛、腹満、悪心、おう吐等の症状が出てき  たら、潅流液の温度、注入量、出納バランス、排便の有無をチエッ  クし、改善しない場合は、カテ−テルの位置をチエックする。 C口渇.出納バランスの確認、脱水の有無をみる。飲水制限がある場  合は、がんそうを促がす。 D発熱の有無.感染が疑われる為、カテ−テル挿入部、排液チュ−ブ  の先端等の清潔状態をチエックし、対症的看護を行なう。 E血圧の変動 F出血の有無                      7−W