胃洗浄  胃チュ−ブで胃内容物を吸引し、洗浄することをいう。 目的:@毒物の経口摂取後、未吸収の毒物を除去する。    A胃出血および止血の診断    B内視鏡の前に胃を清浄にする。 必要物品:胃チュ−ブ(内腔の大きいもの)、潤滑剤、アダプタ−付 のイリゲタ−、漏斗又は注射器、水道水又は適当な解毒剤(生食,活 性炭)、排液用のバケツ、聴診器、気管内チュ−ブ 手順:    @胃チュ−ブに潤滑剤を十分に塗布し、経鼻的又は経口的に挿     入する。挿入は、成人では約50cmとする。体位は、左側     臥位とする。    A昏睡患者では、カフ付きの気管内チュ−ブを挿入する。    B確実に挿入したら、胃チュ−ブに漏斗をつけ、胃チュ−ブに     洗浄液を入れる。1回量200〜300mLより開始する。    C漏斗を患者の頭部より30cm程高くし、重力にとり洗浄液     を自然流入させる。    D漏斗を低くし、サイホンの原理によって、胃内容物をバケツ     内へ出す。    E洗浄還流液がきれいになるまで洗浄をくりかえす。    F胃チュ−ブ抜去時は、注射器で吸引する。    G指示によって下剤を与える。 観察点    バイタルサイン、意識レベル、排液の性状と量                           4−E