介達牽引 <目的>  皮膚に牽引力を働かせて、間接的に骨及び関節の疼痛緩和、整復、 安静などを図る。 <種類>  スピードトラック牽引、絆創膏牽引、骨盤牽引、グリソン牽引、バ ランス牽引 <適応>  @骨折の場合   (整復、局所の安静固定、手術前準備)  A脱臼の場合   (徒手整復を容易にする準備的操作・観血的整復後の関節離開の   予防及び安静)  B慢性関節炎及び急性関節炎   (局所の安静、筋緊張の除去、疼痛緩和、不良肢位拘縮の予防)  C脊椎疾患 <観察及び看護>  @正しい肢位、体位が保たれているか。  A正しい方向に牽引されているか  B重錘は指示された重さで継続されているか、床に接触していない   か。  C牽引のヒモが掛物などに接触したり、滑車から外ずれたりしてい   ないか。  D対抗牽引はよく効いているか。  E疼痛の観察   疾患によって生ずる痛み   過牽引によって生ずる痛み   治療上使用する物品や器具による局所の圧迫痛、倦怠感   同一体位による褥創好発部の圧迫痛  F神経麻痺、循環障害の観察   抹消部のしびれ感、灼熱感、知覚鈍麻、運動障害、チアノーゼ、   冷感、浮腫  G健側部の関節拘縮予防と筋力保持  H身体の清潔と褥創予防  I保温に努める。  J気分転換を図る。                            5−W