未熟児 〔定義〕  成熟児に対して、全身の発育が未熟である状態を示すもので、母子 保健法6条の6に、「身体の発育が未熟のまま出生した乳児であって 正常児が出生時に有する諸機能を得るまでのもの」と規定されている  日本で死因分類上から現在用いられている定義は、「2500g以 下、あるいは体重の記載のない場合は妊娠9カ月以前(9カ月を含む )の出生、または体重・妊娠月数にかかわりなく医学的にみて医師・ 助産婦により、特に未熟児と記載されたもの」というものである。  低出生体重児  出生体重2500g未満の新生児  極小未熟児   出生体重1500g未満の新生児  超未熟児    出生体重1000g未満(体重不明のときは在胎          28週未満)の新生児 〔看護〕 呼吸  自呼吸のない児では呼吸確立するまで人工呼吸を行なう。     また種々の呼吸器合併症を併発しやすいので、厳重な観察・     管理を行なう。 保温  未熟児は容易に環境温の影響を受け低体温を来すため保育器     などを用い体温を保つ。 栄養   消化吸収機能や吸啜反射、嚥下反射が不十分であるので、      適切な方法であたえる。(輸液・経管栄養) 感染予防 感染に対する抵抗力が弱く、健康成熟児より厳重な感染防      止対策が必用である。 安静   成熟した技術で取り扱い、体力の消耗を防ぐ。                         6−E