知覚障害  知覚障害とは、知覚伝導路の障害やヒステリ−などの心因性の反応 により、刺激を正常に知覚できない状態をいう。 <種類>  @末梢神経障害…神経叢え炎,多発性ニュ−ロパチ−など  A脊髄障害…脊髄損傷,脊髄腫瘍,脊髄空洞症など  B脳の障害…脳幹部腫瘍,梗塞,出血など <要因>  @知覚過敏:刺激に対する知覚閾値の低下により強く反応し痛みと        して知覚される。  A知覚鈍麻:知覚閾値の上昇により熱い、痛いを感知することが困        難である。  B異常知覚:自発的に起こる異常な感覚をу刔套套賠套怨        といい、外からの作用により誘発される異常感覚を        e≦着套賠套怨≠ニいう。(しびれる、ほてる        うずく、ひびく、ジンジンする、チクチクするなど) <治療法>  @薬物療法…ビタミン製剤、鎮痛剤、ステロイド,非ステロイド系        抗炎症剤  A安静療法…局所の安静  B理学療法…低周波、赤外線、温熱療法、寒冷療法、牽引  C外科療法…神経痛に対する神経節ブロック <看護>  @知覚障害の要因となる疾患の有無、知覚障害の程度、内容の把握  A発生時期と経過の観察  B診察・検査の結果と治療の効果、副作用の把握  C予後に対する患者・家族の反応の把握  D苦痛の緩和:痛みに対する訴えを受け止め、必要な処置を行う。        薬剤・湿布使用,マッサ−ジ,温浴,体位変換・気分        転換を図りできるだけ薬物の増量や常用しない工夫が        望まれる。  E危険防止:身体の保護(熱症・凍傷の予防,褥瘡・転倒予防)        入浴や冷暖房器具の取り扱い注意点を具体的に指導す        る。体位変換を行い圧迫を防ぐ。  F身体に清潔を保つ。  G関節拘縮・筋力低下予防:ROM,運動,マッサ−ジ  H生活動作の拡大と精神的な支持:痛み苦痛の共感    9−E