テネスムス  腹痛を伴って頻回に便意を催すが、肛門筋の痙攀によって排便が困 難で少しずつか、全くでない状態をいう。 [治療] 1.薬物療法 2.伝染性のものは抗生物質の投与、消化剤、収歛剤(アドソルビン  など)の投与 3.食事療法、絶食、流動食から徐々にもどす 4.脱水状態時には持続点滴をおこなう [看護のポイント] 1.安静と保温につとめる 2.伝染性の疑いのある場合は伝染防止のため予防的操作をする 3.脱水症状の強いもの、特に老人・幼児には水分補給、輸液の介助 4.食事療法  @1〜2日絶食  Aその後流動食からはじめるが、果実・野菜・脂肪及び酸味のつよ  いもの香辛料はさける  B下痢が止まった後、徐々に普通食にもどす   ※回復期には食欲がさかんとなり、不注意に食事をすると再発す    ることがあるから注意する。 5.症状が強いときは下腹部を温め、医師の指示により鎮静剤の投与  または腸洗浄をおこなう 6.便の性状には常に注意し、異常を見つけたらすぐ医師に報告する   ※下痢の回数が多いため肛門部がただれたりするため 肛門の周    りをホウ酸水またはお湯で拭き油剤を塗布して常に清潔にして    おくように注意する。排便後は十分に手洗いをおこなうように    指導する。                             4ーE