縫合不全  生理的癒合が障害されて、術創部の一部か全部に離開を認める状態 *生理的癒合・・・縫合後2〜3日頃、縫合糸で締めつけられた所が 壊死に陥り、その後、線維芽細胞が活性化し約7日で癒合が完成する 要因:@全身的原因     全身的な栄養障害、低酸素血症、代謝障害、浮腫、制癌剤     ステロイドの長期投与    A局所的原因     血行障害、感染、過緊張 症状:発熱、脈拍増加、白血球増加、創部の発赤、腫脹、排膿、創痛 治療:原因への対症療法を行う。抗生剤投与、創ドレナ−ジ    二次感染の危険性のない場合は再縫合を行うこともある。 看護:@観察    術創部やドレ−ンからの出血、浸出液の有無、創部の発赤    腫脹、疼痛、癒合状態、皮下出血の有無、感染症状    A術創部の保護と感染症状    ガ−ゼ交換時の厳重な滅菌操作    創汚染予防の為の工夫    〜ノベクタンスプレ−やサ−ジカルドレ−プの使用    B創部、心身の安静     創部の浮腫や圧迫、緊張を避ける体位をとらせる。     腹部正中創の離開においては、弾力包帯、巾広マジックベル     ト等により、再離開、ヘルニアの防止をはかる。    C栄養管理     輸液管理、食事指導、援助                          4−E