テタニー症状  血清中の遊離カルシウム(Ca)濃度が、低下(4.0mq/l以 下)して末梢神経の興奮性が高まり、筋のけいれんを起こす症候群で ある。 〈要因〉  @甲状腺の手術  A副甲状腺摘出術 〈症状〉  @四肢のけいれん(助産婦の手兆候)  A喉頭喘鳴  Bけいれん発作  C口唇周囲・四肢末端の蟻走感  Dしびれ感 〈治療〉  @高カルシウム食  A低リン食  BビタミンDの投与  Cアルカローシスの改善 〈看護のポイント〉  1.テタニー発作時   @ガーゼ等を巻いた舌圧子やバイドブロック、エアウエイを使用    し、舌をかまないよう工夫する。   A側臥位で安楽に休ませ、誤嚥を防止する。   Bベッドからの転落予防   C危険物を身近に置かない。  2.血清カルシウムの是正と維持   @カルシウム剤の注射により、体熱感や嘔気を伴うことがあるの    で、介助をする時は症状に注意する。   Aカルシウム剤は組織の壊死を起こす為、血管外へ漏れないよう    注意する。  3.精神的援助   @繰返すテタニー発作は症状が軽くても、患者に不安を起こさせ    る。患者には原因をよく説明し、起こった時には速やかに処置    が行えるよう準備を整えておく。          8−W