調節呼吸  『CMV』と呼ばれているもので、患者の自発呼吸が全くないかあ るいはごく弱い場合、または強制的に呼吸を抑制して呼吸のすべてを 呼吸器に任せる時に用いられるモ−ドである。呼吸器のみによる呼吸 であるので患者の換気量は呼吸器で設定した一回換気量と呼吸回数で 決定される。  原因として@手術中A手術後B呼吸不全の3つが考えられる。 B呼吸不全の分類  A呼吸運動の障害   @筋弛緩剤使用中 A神経筋疾患(ポリオ.ギランバレ−症候群   重症筋無力症.筋萎縮性側索硬化症) B中毒(薬物.ふぐ)  B肺自体の機能障害   @新生児特発性呼吸障害症候群 A成人呼吸窮迫症候群 B慢性   閉塞性肺疾患  C他臓器の機能障害   @左心不全→肺水腫→肺性心 A静脈血栓→肺梗塞 B肋骨骨折   C胸壁穿通外傷 D中枢神経系疾患  D代謝亢進   @敗血症 A外傷 B手術後回復期  人工呼吸器装着中の患者の看護 @時間毎セッティングをチェックし指示通り作動しているか確認する A全身の観察を行なう。(バイタルサイン、胸部の聴診、胸部の動き  のチェック) B2時間毎に体位交換、吸引、理学療法を行なう。 C時間毎の水分、尿量のバランスチェックを行なう。 D加湿器の水分量をチェックし、8時間毎に交換する。吸気湿度は、  体温と同じ位の湿度が望ましい。 E日に数回関節運動を行ない、口腔ケア、眼のケアも行なう。 F高圧カフの場合、定期的にdeflatする。 G気管内挿管の合併症(気管の損傷、チュ−ブの閉塞、肺感染症、肺  虚脱)の予防を行なう。 H心身の安静、安楽。                           4−E