運営委員長の交代のご挨拶

BACK TOP
歴代運営委員長一覧

UMIN運営委員長退任の挨拶

北海道大学医学研究科医療情報学分野教授

櫻井恒太郎
 初代の開原成允運営委員長の後を継いで6年間運営委員長を勤めさせて頂きましたが、このたび任期満了に伴い退任することとなりました。1990年にUMIN事務局の専任教官に就任以来、十数年に渡りUMINの運営に携わって参りましたが、この間に全国の国立大学病院の皆さまと親しくお話ができたばかりでなく、常に情報ネットワークシステムの最新技術に接することができたことは大変な幸運であったと感じています。UMINもこの間にまさに爆発的といえる発展を遂げ、専用線での細々とした情報交換システムから会員数十数万人の医療関係者を網羅した大ネットワークに発展したことは皆様のご支援の賜物と思っております。また、木内貴弘事務局長の指導の下に、少ない人数で大きな機能を実現してきたUMIN事務局の方々に厚く御礼申し上げます。

 独立行政法人化を控え、UMINの今後の方向も再検討の時期に入っておりますが、後任の運営委員長に東大で長く病院運営に携わっておられた筑波大学の五十嵐徹也教授をお迎えできたことは大変心強く、益々の発展を期待したいと思っております。私も1大学の代表として、また1ユーザーとして今後もUMINに関わっていきたいと思いますので、どうぞ宜しくお願い申し上げます。


UMIN運営委員長就任の挨拶

筑波大学附属病院医療情報部教授

五十嵐徹也
 このたび櫻井教授の後を引き継いでUMINのお手伝いをさせていただくことになりました五十嵐です。偉大な先輩お二人の後塵を拝してUMINが果たしてきた大きな役割を損なうことの無いよう努める所存ですのでよろしくお願い申し上げます。

 私自身が医療情報というジャンルに身を置くことになった元々のきっかけは開原先生が深く関わってこられた東大病院の将来計画というプロジェクトでした。1992年に当時の病院長、医学部長よりこの仕事に携わるよう下命があり、様々な思いを整理して病院を作ること、医療を考えることに本郷キャンパスで専念することとなったのが、今から思返せばUMINと最初に接触するきっかけでした。ただのメール利用だけだったUMINが今日ここまで高度に発展してきたその足取りには正直言って驚きを隠せません。ネットワークのコミュニケーションシステムを開拓し、着実にこれを発展させてきた開原、櫻井前委員長と、まさにUMIN発展の牽引車となって優れたビジョンの元に実務に尽力されてきた木内事務局長とに改めて敬意を表したいと思います。

 いよいよ国立大学の法人化という大きな改革期を迎え、大学院・医学部そして附属病院は今まで以上に社会に対して明確な理念と運営を開示し、実績を示していかねばなりません。今後UMINの性格があくまでもアカデミズムにとどまってその機能を果たしていくのか、もっと広く社会との接点をというカラーを併せ持っていくのかなど議論がなされていくのではと想像しております。いずれにしてもその成功の鍵の一つは、官、学、産にわたるすべてのUMINのステイクホルダーが連携して、新しいことをより効果的に生み出していく機構を作っていくことだろうと考えています。ぜひ皆様方の積極的なご協力を期待しております。