●●●　治療薬剤BVPA：MP NP　ＧＡＢＡトランスアミナーゼ阻害薬 【一般名（商）】 DJ　バルプロ酸ナトリウム（デパケン，ハイセレニン，バレリン） 【用法・用量】 DJ　規格：デパケン　錠 100，200mg　シロップ 50mg/ml 　　　　　ハイセレニン　細粒 400mg/g 　　　　　バレリン　錠 100mg 　内：１日400〜1200mg，分２〜３ 【作用機序】 NP　@ＧＡＢＡ分解酵素であるＧＡＢＡトランスアミナーゼの阻害薬 NP　A抑制性シナプスでのＧＡＢＡ量を増加させ，焦点での興奮を抑制 【服薬指導】 DJ　@車・危険な作業禁止 UD　@併用注意薬多い→【相互作用参照】→UD 【投与時・剤形変更時の注意】 DJ　急な減薬不可 【飲み忘れや過量投与後の処置法と注意】 UD　@１日１回服用の場合　できるだけ早く服用又は抜く 　　A１日１回服用の場合　６時間以内なら服用，それ以外なら抜く 　　B過量投与時の症状→ 【副作用と処置】 DJ　@中止：血液（顆粒球・血小板減少，血小板凝集能低下，貧血） 　　A中止：過敏症 　　B要診：精神神経系　→　減量，休薬 　　C要診：肝臓　　　　→　減量，休薬 　　D要診：消化器（胃腸刺激） 　　Eその他：倦怠感，夜尿，鼻血，脱毛，浮腫 【禁忌】 DJ　重篤な肝障害患者 【相互作用】 NP　@他剤↑：フェノバルビタールの血中濃度を著明に上昇させる DJ　　　　　　→バルビツール酸剤を減量する 　　A他剤↓：フェニトインの濃度を低下させる UD　@併用注意：抗凝血薬，アスピリン，ジピリダモール，他の抗痙攣薬，スルフィン ピラゾン，中枢神経抑制薬（抗ヒスタミン薬，アレルギー用薬，バルビタール系 薬，等），ＭＡＯ阻害薬 【注意すべき臨床検査】 DJ　@肝機能検査（投与初期６ヶ月と定期的検査），肝障害から意識障害 　　A腎機能，血液検査 HI 肝機能検査はこの薬が患者に安全と分かるまで続ける 【体内薬物動態】 GG　有効血中濃度：55〜100　（μg/ml） #3　population parameters： 　成人　　　　　　　　　　　　平均値　　　 　　標準偏差 　　　　単独投与 ke(1/hr)= 0.0433 21.8%,CV 　 　併用投与(+PB+PHT+CBZ) = 0.0551 21.8%,CV 　 小児　12>Age 　　　　単独投与 ke(1/hr)= 0.0734-0.00251・Age 21.8%,CV 　併用投与(+PB+PHT+CBZ) = 0.0934-0.00319・Age 21.8%,CV 　成人・小児 ka(1/hr) = 1.92　 120%,CV 　 Vd/F(L/kg) = 0.254 31.2%,CV 　 Cp variability(μg/mL，S.D.) 5.0 【メモ】 　　＊ＵＤ情報はバルプロ酸でナトリウム塩ではない 【参考文献】 #3 堀　了平　et al., 薬剤学　49(2),148(1989)