●●● 治療薬剤@A:MP 活性型ビタミンD 【一般名(商)】  @アルファカルシド−ル         (アルファロ−ル,ワンアルファ)1α(OH)D3  Aカルシトリオ−ル(ロカルトロ−ル) 1α25(OH)2D3 【用法・用量】 DJ 規格:アルファロ−ル カプセル 0.25, 1, 3μg 液 0.5μg/ml      ワンアルファ 錠 0.5,1μg      ロカルトロ−ル カプセル 0.25,0.5μg MP IHP:腎尿細管Ca再吸収は低下したままで腸管Ca吸収が促進される ## PHP:活性型ビタミンDの補充により,腸管からのCa吸収が促進するとともに ,遠位尿細管でのCa再吸収が改善する. −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− |    | IHP・術後性 | PHP | −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− | 薬   剤 | @ | A | @ | A | −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− |初回投与量(/日)| 2μg| 1μg| 1μg| 0.5μg| |維持量平均(/日)| 3.5μg| | 2μg| | |維持量範囲(/日)| 2-6μg| 1-3μg| 1-3μg|0.5-1.5μg| −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− CS PHPは血中にPTHが存在して協同作用するため,IHPの約1/2の量で有効で ある 【作用機序】 NP @ビタミンDは小腸上皮細胞において Ca2+,PO42-の吸収促進骨からのCa2+ 動員,腎尿細管における Ca2+,PO42-の再吸収を促進する.   A1α25(OH)2D3 は受容体蛋白と結合し,核に移送されm-RNAの合成を促進する .これに依存しCa結合蛋白が誘導される. 細胞内に取り込まれたCa2+は,Ca結合蛋白と結合した形で脈管内に移送され る. 【服薬指導】 UD @毎日摂取するビタミンの総量は,食物から得るものとビタミン剤として補給する ものの合計であること.   A1日の所要量以上服用してはいけない.   B熱や湿気で薬は変質しやすい. MP 朝1回服用 【投与時・剤形変更時の注意(理由)】 【飲み忘れや過量投与後の処置法と注意】 UD @1日から数日間飲み忘れても心配する必要なし     →体内のビタミンが大きく減少するためには時間がかかる   A過量投与時の処置法→ビタミンの中止,低カルシウム食,大量の液体摂取,尿の 酸性化,ル−プ利尿剤,透析,副腎皮質剤     カルシトニン →正常に戻ったら少量投与で開始 【副作用と処置】 DJ 休薬:高Ca血症   その他:@消化器 精神神経系 循環器 肝臓 腎臓 皮膚 眼 骨 その他  →DJ参照   その他:A消化器 精神神経系 循環器 呼吸器 腎臓 皮膚 眼 骨 その他  →DJ参照   要診:上記過量投与 UD 要診:大過量投与によりけいれん(けいれん発作) 高血圧 不整脈 胃痛(重篤) 【禁忌】 DJ A高Ca血症,ビタミンD中毒症状を伴う患者 【相互作用】 UD @本剤↓:バルビツレ−ト フェニトイン   A本剤↑:サイアザイド系利尿薬   B本剤↓:コレスチラミン   C他剤↑:ジギタリス配糖体   D他剤↑:Mg製剤   E他剤↑:P製剤 DJ @他剤↑:含Mg薬剤   A他剤↑:ビタミンD及びその誘導体   B他剤↑:ジギタリス 【佐薬(理由)】 【注意すべき臨床検査】 DJ 血清Ca値 【臨床検査値への影響】 UD アルカリフォスファタ−ゼ 血清Ca P コレステロ−ル 尿中 Ca 尿中P 【体内薬物動態】   F:          (%),血漿中結合:     (%)   CL:     (ml/min/kg),Vd:     (liters/kg)   t1/2:        (hr),有効血中濃度:  (ng/ml)   population parameters: 【メモ】 DJ @高P血症患者にはリン酸結合剤(水酸化アルミゲル等)を併用     →血清Pを下げる    Alの副作用により現在はCaCO3が代用されている:当院処方   ACa製剤の併用により高Ca尿症をきたす頻度が増加するので,一般にCa製剤 の併用は行わない.→MP参照   B副甲状腺機能低下症の大部分の患者はビタミンDの大量療法に2〜3gの経口C aを併用する →HI参照 【参考文献】