●●● 治療薬剤I:肝硬変治療剤 【一般名(商)】DJ (アミノレバンEN) 【用法・用量】 DJ 規格:1包50g中に糖質,蛋白質,脂質,ビタミン,ミネラル等を含有詳細はDJ 参照   通常成人1回量として1包(50g)を約180mlの温湯に溶かし(約200kcal/200ml) 1日3回食事と共に経口摂取する.年齢・症状で適宜増減. 【作用機序】 DA 肝機能障害が高度になると,肝で代謝されるフェニルアラニン,チロシン,トリプ トファンの芳香族アミノ酸(AAA)が増加,筋肉内で利用されるバリン,ロイシ ン,イソロイシンなどの分枝鎖アミノ酸(BCAA)が減少して血中アミノ酸パタ ーンに異常がみられる.芳香族アミノ酸が脳内に増加すると偽神経伝達物質となり 脳神経症状を引き起こすといわれている.そこで芳香族アミノ酸(AAA)を制限 し,分枝鎖アミノ酸(BCAA)を多く含有させることによって,血中アミノ酸パ ターンを正常化させる. 【服薬指導】 DA @調製後10時間以内に使用する.やむなく保存する場合は冷所保存.   A熱湯による溶解は蛋白変性の原因となるので避ける.   Bミキサーを使用して溶解する場合は弱回転1分以内で撹拌する.   C患者の好みに応じてフレーバーや繊維分を含む野菜などを混ぜて良いが,果物の 生ジュースは酸性のため,混ぜるとゲル化するので避ける.   D味(特ににがみ)などの問題のため,投与が困難な場合は濃度を約0.8kcal/ml( 1包50gを温湯約230mlに溶解)に低下して投与. 【投与時・剤形変更時の注意(理由)】 DA 食事療法を含めた治療状況を十分確認したのち,用法の選択を行う.   *添付文書に3例記載されているので参照 【飲み忘れや過量投与後の処置法と注意】DJ 記載なし 【副作用と処置】 DJ @中止:下痢   Aその他:消化器,肝臓,糖代謝異常→DJ参照 【禁忌】 DJ @アルドステロン症の患者 →グリチルリチン酸を含有するのでKを排泄   Aミオパチーのある患者  →@と同じ   B低カリウム血症のある患者→@と同じ 【相互作用】 DJ フロセミド,エタクリン酸またはチアジド系利尿剤との併用で血清K値の低下 (グリチルリチン酸) 【佐薬(理由)】MP 記載なし 【注意すべき臨床検査】DJ 記載なし 【臨床検査値への影響】DJ 記載なし 【体内薬物動態】 【メモ】 DJ @肝性脳症を伴う慢性肝不全患者の栄養状態の改善   A1包中グリチルリチン酸二ナトリウムを甘味剤として0.1305g含有 【参考文献】