【番号】     0056  大分類     乾燥剤類  タイトル    塩化カルシウム(除湿剤)  分類番号    H031  小分類     水とりぞうきん ドライペット  性状・成分   白色の粉末状あるいは塊、苦味   【作用の概要】  *  薬理作用    *  毒作用     1.局所での脱水反応による直接の刺激作用          2.腸内で生成した塩素イオンによる代謝性アシドーシス  体内動態    *          吸収     腸粘膜からの体内吸収は少なく、吸収率は22.5                 (9〜37)%である。                 大量経口摂取した場合には、腸内で不溶性のリン酸                 または炭酸カルシウム塩が生成し、それにともない                 塩素イオンが遊離し、それが腸管吸収されて血液                 および尿を酸性化するといわれている          分布     吸収されたカルシウムの99%が骨に分布          代謝・排泄  主に糞に排泄され、尿にはわずかに10〜30%          半減期    *          蛋白結合   *  中毒量     *  致死量     成人経口致死量 30g          ラット経口LD50 4g/kg  死因      *  その他     *   【症状の概要】  弱い局所刺激作用を示す程度          生石灰のような腐蝕作用はないが、食道に付着していると発赤、          炎症などの強い刺激作用を示すことがある  中枢神経    *  瞳孔      *  呼吸器     *  循環器     *  消化器     経口:悪心 嘔吐 下痢 胃部不快感 軽度の腹痛 出血  電解質・代謝  経口:大量摂取によりアシドーシスを示すことがある  肝       *  腎・泌尿器   *  体温      *  皮膚      接触で発赤 軽度の熱傷  神経・筋    *  血液      *  その他     眼:粉粒・・一過性の刺激と表在性の障害                (水溶液での報告はない)   【治療の概要】  経口:必要に応じ、消化管刺激作用に対する粘膜保護剤(牛乳、             マーロックス、アルロイドGなど)の投与             大量摂取による代謝性アシドーシスには、1〜7%炭酸水素             ナトリウム溶液の点滴静脈内注射             対症療法          眼:十分な水で洗浄 →対症療法          皮膚:水洗 →対症療法  全身管理    *  催吐      *  胃洗浄     *  吸着剤     *  下剤      *  強制利尿    *  血液浄化法   *  拮抗剤・解毒剤 *  その他     *   【その他一般】  *  禁忌      *  合併症の処置  *  その他     *   【参考文献】   急性中毒処置の手引   【参考症例】   *